「中小企業の技」
6月19日付日経新聞、
「中小の技 五輪・パラで輝く」という記事。
パリ夏季五輪・パラの開幕まで1ヶ月あまり。
最高のパフォーマンスを発揮しようとする選手を、
中小企業の技が支える。
技術やブランドを世界に発信する絶好の機会となる。
個々の商品の市場規模は小さいケースが多い。
「SWANS(スワンズ)」のブランド名で
競技用のサングラスやゴーグルを
手掛ける山本光学(大阪市)。
五輪・パラに20人以上の日本選手が使用する。
売上高の約6割はスポーツ関連の
サングラス・ゴーグルが占める。
(2021年7月期売上高8,065百万円、
当期純利益743百万円、従業員272名、
1人当り純利益2.7百万円:帝国データバンク調べ)
五輪で20人近い選手に
自転車競技用ヘルメットを提供する
オージーケーカブト(東大阪市)。
新製品は従来より空気抵抗を受けにくくしている。
(2022年2月期売上高4,800百万円、
当期純利益360百万円、従業員85名、
1人当り純利益4.4百万円:帝国データバンク調べ)
柔道着の九櫻(くさくら、大阪府柏原市)は
五輪で約20カ国の代表チームに柔道着を提供する。
織布から裁断、縫製まで
柔道着を一貫生産するのは世界で1社だけ。
一貫生産により細かな調整が可能になる。
(2021年9月期売上高1,365百万円、
当期純利益69百万円、従業員75名、
1人当り純利益0.9百万円:帝国データバンク調べ)
ノースセール・ジャパン(横浜市)
全長470cmのヨット競技で
五輪代表19カ国中約7割の国にセール(帆)を提供する。
(2021年9月期売上高496百万円、
当期純利益66百万円、従業員20名、
1人当り純利益3.3百万円:帝国データバンク調べ)
特定の分野において市場占有率が高い企業は
中小企業でも利益性が高いことが実証された。
また個々の市場が小さいことや高い技術が求められるため、
大企業や中国企業が参入しずらい。
小さな会社は市場を細分化して小さくし、
そこで一番を狙うことが参考になる。
市場拡大するには海外展開や
他の分野への横展開も必要になる。
正にこれも小さな会社に当てはまる。