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●事業を始めたエネルギーは無知と本能だけ●ブルネロ・クチネリ社●ささいなところから落ち着く

「事業を始めたエネルギーは無知と本能だけ」

日経ビジネス誌の「今週の1冊」に
一橋ビジネススクールの楠木教授が
ブルネロ・クチネリ著「人間主義的経営」を推薦していた。

倫理的にも経済的にも
人間の尊厳を追求することを目的とし、
農村に根差すアパレル企業ブルネロ・クチネリ社。
その根幹にある思想をつづると解説。

ブルネロ・クチネリ?
知っている!

2016年11月に東京ニットファッション工業組合の
企業経営者有志たちと
イタリア企業視察をした中にあった1社。

カシミアセーターをはじめ
ラグジュアリー商品に特化した高収益企業。
思い出して当時撮った映像を観た。

ブルネロ・クチネリは
イタリアのペルージャ郊外の農家に生まれ、
14歳まで父の仕事の手伝いをしていた。

ここで人間は自然に合わせて働き、
生活していくことを学んだ。

15歳からペルージャ(都会)の学校に通う。
ここで差別と侮辱を受ける。

このとき
決して人を差別してはならないことを学んだ。

大学に進学し、
経済の本に出合った。
そこに書かれていたのは、

中級品を安く作れる新興国に負けないために
先進国は高品質の製品に特化しなければならない。

この明快な理論が
後のビジネスを考える基礎になった。

25歳の時、
女性用のカシミアセーターを作ろうと決めた。

高度な手仕事と職人技に支えられたイタリアらしい服、
最高級の市場セグメントに的を絞り、
高価であるが価格以上の価値を作る。

事業を始めたときのエネルギーは
無知と本能だけだった。

行動することが大事だ。
理想の世界を思い描くことが
予想もしない成功の可能性をもたらしてくれる。

小さな工場の移転を計画し、
候補先としてソロメオ村が頭に浮かんだ。

小さい古い村が衰退する様子に心を痛めた。
この村の中世の古城を購入し、
自分の小さな会社の本社を置くのに最適な場所と考えた。

その後会社は成長し
2019年度売上770億円、営業利益105億円
(ミラノ証券取引所上場)。

ブルカラー、ホワイトカラーの区別なく
世間水準を上回る給与を支給。

昼休みをきちんと休憩を取り、
午後5時半以降はメールをしてはいけない。

「人間の尊厳を守ること」ために
ルールがたくさんある。

トップの信念。

 

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