「高級ブランド、苦戦」
9月6日付日経新聞、
「高級ブランド、日本で苦戦」という記事。
仏ケリングやLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなど
高級ブランド各社の日本事業が苦戦している。
2025年4~6月期は
軒並み前年同期を下回った。
中国経済の景気悪化や
インバウンド(訪日外国人客)の高額消費が一巡し、
戦略の見直しが迫られる。
グッチなどを展開するケリングは
日本事業の売上高が前年同期比29%減、
LVMHは28%減、
コーチなどを傘下に持つ
米タベストリーは11%減。
カルティエなどを抱える
スイスのリシュモンは15%下回った。
一方、
エルメスは前年同期比16%増だった。
どうして
エルメスだけが業績好調なのか。
新聞では、
他社はブランドとしての
ストリーに一貫性がなくなり、
独自色が弱くなった。
エルメスは、
超富裕層に客層を絞り、
供給数を絞り、希少性が高く、
店舗に足げく通う顧客が多く、
二次市場が拡大し、
投資対象としての需要も堅調である
と書かれている。
エルメスの強みをまとめてみると、
1.希少で洗練された商品づくり。
手作りで大量生産できない。生産量をコントロール。
商品価値が高まる。結果、中古市場で高く売れる。
2.高い利益率を支える価格戦略。
値上げ、価格転嫁。
3.職人技と垂直統合生産による品質保持。自社工房で生産。
買収による多ブランド展開はせず、
自社ブランドの独自性を守る。
4.従業員への厚遇。
5.現地顧客への対応力。
中国人観光客が減少しても、
日本人顧客を中心に安定した販売網を持っている。
エルメスは、
「職人技」で一点一点「手作り」を重視している。
それによって資産価値を高めている。
職人技で手作りの商品は日本企業にもある。
ある靴卸・小売りをしている会社がある。
手作りの靴は独自性があり、売れている。
売上を上げるために他社との類似品を販売しているが、
その売上は良くない。
大手と同じことをするのが
正しい戦略と勘違いする。
ヘルメスが教えてくれる。
自社商品のストリーに一貫性を持ち、独自性を発揮する。
社長の思いを具現化していく。
ブレずに他社と同じことをせずに、
違いを発揮できるか。