「革新」
5月19日付朝日新聞夕刊、
「教員の困り事から文具を開発」という記事。
うすい緑色のほぼ正方形の「付箋」には、
漢字練習帳のような十字の点線が入ったマス目が四つ。
その名は
「マス目フセン“KaKeta!”」。
漢字練習帳やドリルでは、
間違えた漢字を訂正するスペースが少ない。
そんな教員の声から個人で生み出し、
今では全国の書店(Amazon含む)などで販売。
渡利氏(tasu代表取締役)は
当時は大手文具メーカーで商品開発を担当。
大手は数百万人のマス(大衆)を想定、
企画から販売まで1年以上かかる。
教員は市場が限られる。
教員コミュニティーから直接声を聞くことで
必要とされる商品を作れると考え、
会社を辞め、
商品開発に乗り出した。
費用はクラウドファンディングで調達。
企画から商品化まで9か月。
大手ではできないスピードで完成。
販売開始1年で累計出荷が1万冊を超えた。
大手が相手にしない小さい市場(教員)で一番を取る。
ユーザーの声を聞いて、
今までなくて、欲しかった商品を開発・商品化し、
成果に結びつけた。
5月19日付日経新聞、
「元営業の酒造り、老舗に新風」という記事。
今西氏は人材紹介のリクルートグループに入社。
先代の父には30代で蔵に戻ると。
しかし28歳のとき、父が死去。
会社を退職して実家に戻ると経営状態はどん底。
飲食業や宿泊施設などに手を広げ、
債務が膨らんだ。
酒は、
高価格帯の吟醸酒などのラインアップが乏しく、
味も平凡だった。
人に教えを請うことをいとわず、
全国の酒蔵を尋ね、
それぞれの長所を参考に考え、
独自の醸造法にたどり着いた。
会社の方向性を明確にするため
酒造り以外の事業は売却した。
あつれきも生じた。
古参の蔵人と意見が合わず、
袂を分かった。
採用に力を入れた。
経験を問わず、重視したのは情熱。
モチベーションの持続こそ成長の源泉。
繁忙期でも休みを取りやすい体制を築き、
働きやすく、やる気が出せる職場環境にも心を砕く。
不得意な非関連事業から撤退し、
得意な事業に注力、
高単価(高粗利益)商品を開発。
人材採用、職場環境にも一工夫。
小さい会社でも革新はできる。