「踊り場」
「踊り場」とは。
一つは、
階段の途中に設けられた、
やや広くて平らな場所を指す建築用語。
もう一つは、経済用語で、
景気回復局面で一時的に停滞する状態を表す言葉。
また、「人生の踊り場」は、
人生の階段を上る途中で、
一時的に立ち止まって振り返ったり、
休息したりする時期のこと。
順調に進んでいたと思っていたのに、
急に足が止まってしまうような感覚。
しかし、それは決して悪いことではなく、
自分を見つめ直したり、
今後の進むべき道を再考したりする貴重な機会である。
8月13日付日経新聞、
「急成長でガバナンス不全露呈」という記事。
菓子大手シャトレーゼHD(山梨県甲府市)が
ガバナンスの強化を急ぐ。
創業者が他界して1年。
相前後して外国人雇用を巡る問題や
下請法違反などが次々と露呈した。
売上高1000億円突破後の
急成長に管理体制が追いついていない。
シャトレーゼ社長は、
「現在は成長ペースを抑え、
経営基盤の再構築を優先する。
事業規模に見合った
ルールやマニュアルを整備し、
手薄になった間接部門は数十人規模を採用して
経営の攻めと守りのバランスを整える」と。
3月27日付、下請法違反に対して、
「当社の下請法に関する認識の不足、今後は法令を遵守し、
公正で健全な取引環境の構築に努める」。
5月2日付、特定技能外国人をめぐる改善命令について、
「就業にあたっての方針やガイドラインの確認、
チェック機能の強化など再発防止策を徹底して実行していく」。
5月22日付、労働基準法違反に関して、
「従業員の健全な労働環境の整備に向け、
さらなる取り組みを進めていく」。
8月12日付、取引先の支払い条件について、
「支払いサイトを60日以内に変更済み。
今後は取引先に安心していただけるよう改善を進める」。
シャトレーゼは今、「踊り場」にいる。
今後どうなるか、期待してみよう。
しかし、テレビCMではないが、
「そこに愛はあるんかい」と言いたい。
急成長企業は、要注意。