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「経営難民の後継者」
 
中小企業における事業承継は、
同族に引き継がれるケースが多い。
(後継者がいない場合はM&Aで第三者に譲渡するか廃業する)
 
めでたく、同族の後継者がいても、
財産(株式)の承継は、税務上に則ってできるが、
経営の承継は、なかなか上手くいかない。
 
経営難民の後継者を良く見かける。
それはなぜか。
 
財産は目で見えるが、
経営は目で見えないものだから。
さらに社長の役目も実はよく理解していない。
 
経営は、何なんだろう。
簡単に言うと、
 
何を(商品)、
どこの(営業地域)、
誰に(業界・客層)、
どのような売り方をするか(営業)、
1度買ってもらった顧客に繰り返し買ってもらう(顧客維持)、
これらをするのに何人の人を配置し、
それらの役割分担はどうするか(組織)、
これらにいくらの資金を配分するか(財務)、
になる。
 
社長の役目は何だろう。
戦国時代の武将(将軍)に喩えてみる。
 
1.どこと戦うか、戦う相手を決める。
2.敵の情報収集をする。
3.主力兵器と補助兵器を決める。
4.中心の戦場を決める。戦場の最大範囲を決める。
5.進軍ルートを決める。
6.戦うときの陣組を決める。
7.部隊を編成し、役割分担を決める。
8.教育と訓練の方法を決める。
9.軍資金の調達と配分を決める。
10.補給の方法を決める。
11.作戦計画書を作り、事前に準備させる。
 
これに顧客対応を加えると、
社長の仕事になる。
社長の仕事は戦略なのである。
 
戦略とは、
全社的な経営競争の勝ち方のルールまたは業績を良くするルール。
 
なぜ、「経営」、「社長の仕事」がよく解らないのか。
 
我々は、会社に就職してからの仕事は、
戦術が中心(繰り返しする仕事、目で見える仕事)。
戦術だけが経営であると考えている。
 
業績不振の原因の一つは、
戦略と戦術の違いを知らないことに起因している。
さらに戦略には強い会社が採用する戦略と
不利な会社が採用する戦略の2つがあることも知らない。
 
つまり、戦略の欠如である。
これらを学んでいくと経営が良くなっていく。
 
経営難民の後継者は、難民キャンプを出て独り立ちしていく。

 

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