「粗利益の根拠」
企業が根本的に業績を良くするには、
競争相手よりも有利な条件で、
粗利益が補給される「根拠」を作る必要がある。
メーカーであれば、
商品で他社よりも秀たるものを持っている。
顧客の評価が高いなどが
競争相手よりも有利な条件の「根拠」になる。
卸売業や業務用の販売は、
仕入価格と販売価格がほぼ決まっている場合、
営業地域の決め方で「付加価値」をつけることが重要になる。
特定の地域に顧客を多く作ると
訪問する移動時間が少なくなり、
多くの顧客に会うことができる。
粗利益が多くなり、
経費があまりかからず、
業績が良くなる。
移動時間が最大のロスという考えが薄い。
移動時間は必要だけれども、
粗利益を生まない。
そこから経営者は営業地域を考える。
町の工務店は地域戦略を考える。
片道車で30分以内と営業地域の最大範囲を決める。
その範囲から出ない。
外の顧客は取らない。
重点地域を決めて、
顧客を集中的に作る。
それを何年もやっていくと、
特定の地域でNo.1になる。
移動時間もあまりかからないため、利益性は高い。
このように営業地域を決めている工務店は少ないという。
東京商工リサーチによると、
2025年の介護事業者の倒産は、
176件(前年比2.3%増)で、
2年連続で最多を更新。
特に、3年連続で最多を更新した
「訪問介護」が91件(同12.3%増)と突出。
訪問介護事業の経営者と会って、
「地域戦略」について詳しい人に出会ったことがない。
多くの業者が自社の規模以上に
営業地域を広げている。
顧客と面談するより移動時間の方が多い。
移動時間は車のガソリン代と人件費、粗利益は生まない。
スタッフが頑張れば頑張るほど、利益が出ない。
原因は経営者の「戦略の欠如」。
地域戦略は重点地域と最大範囲を決めること。
それが出来ていない。
どの介護事業者もサービスの価格は一緒。
ではどこで「付加価値」をつけるか。
「営業地域」でつけるしかない。
つまり経営者の戦略の「差」。
移動時間はロスである。
そこから思考がはじまる。