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●棲み分け ●国内回帰 ●賢人に教えを乞う

「棲み分け」

2月25日付日経新聞、
「デジカメ単価3年で2倍」という記事。

2022年の世界のデジタルカメラ平均単価は
85,000円と3年前と比べて2倍超に上昇。

スマートフォンの台頭で縮小してきたデジカメだが、
こだわって撮影したいという市場を切り開いている。

デジカメ市場は2008年に出荷額が約2兆1600億円、
出荷台数は約1億2千万台(@18,000円)あった。

カメラを搭載したスマホが台頭し、
カメラメーカーは高級機種に主力製品をシフトし、

人工知能など先端技術を活用し
高速で動く被写体を撮影・認識できる
ミラーレスカメラの人気が高くなった。

2022年の出荷額は3分の1程度(推定7200億円)。
平均単価@85,000円(08年比4.7倍)であるので、
出荷台数は約847万台と推定される。08年比7%。

現在のデジカメ市場は
日本勢が9割超占めている。

キャノン、ニコン、富士フィルムの
カメラ部門の営業利益は高水準となった。

ここから読み取れるのは、
代替品によって市場が縮小していった。

しかし代替品より高付加価値(高価格帯)を求め、
小さい市場ながらも顧客のニーズをつかんだ。

低価格・大量生産のときよりも利益を生んだ。

小さな市場ということもあり、
現在のところ、
低価格・大量生産の得意な中国系企業の参入はない。

スマホとの棲み分けができ始めた。

小さな会社が学ぶことは、
「棲み分け」。

大手が参入しずらい市場を見つける。
価格競争に巻き込まれない。
付加価値を高め、しっかり粗利益を確保する。

言うのは簡単だが、
実行するのは容易くない。

日ごろから
「もしかしたら、ひっとしてここの市場は、
誰もやっていないのでは、
力を入れていないのでは」と思いついたら、

試しにやってみる。
そこからいろいろな発見が出てくる。

ある工務店は、
地元地域に限定して営業している。
遠くに行かないことを決めた。

5年、6年やっていくと、
地元の顧客だけで高収益企業になった
(値引き競争はしない)。

つまるところ、
同業者と同じことをしない、ということ。

 

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