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●日本の生産性の低さは・・・●地方の不動産屋は遅れている●幸福な安全な生き方

「日本の生産性の低さは・・・」
 
デービット・アトキンソンの著書「日本人の勝算」(東洋経済新報社)より。
 
日本で人口減少と高齢化が進んでいる。
学校、美容室、食料品、車、住宅など
人間の数に依存するモノとサービスの需要が減る。
 
企業の生き残り競争によるデフレ圧力が増す。
今までの日本では、
「いいものをより安く」という経営戦略が良いとされた。
 
常に効率を求め、
コスト削減に邁進、
特に人件費を下げる。
 
人口が増加している時代には非常に良い戦略。
 
これからは
「高次元資本主義」
「高付加価値・高所得資本主義」。
 
いかに安く作るかよりも、
作るものの品質や価格を相対的に重視する戦略をとる。
 
他の商品にはない差別化要素や
機能面の優位性、
 
どこまで効率よく付加価値を
創出できるかを追及することが
経営の基本になる。
 
「日本経済の底力は中小企業であり、
これこそが日本の資本主義の特徴」
という神話の崩壊。
 
マッキンゼーのレポートでは、
生産性向上の足かせは経済の大半を占める
中小企業の経営者の質が低いことが問題だと指摘。
 
社長たちは、経団連に顔を出し、ロータリーに出たり、
ライオンズに出たり、業界団体に行ったり、
さまざまな勉強会に行ったり、勉強したつもりかもしれないが、
会社に戻って、何かを変えなければ、生産性は上がらない。
 
経営者教育が不可欠。
 
学ぶべきは、
技術革新の知識とそれを使うためのメンタルスキル。
自社の課題にも応用可能な問題解決方法や
ビジネスモデルの分析。
 
「その程度は自分でもできる」
と社長たちは言う。
 
しかし
日本の生産性の低さが、
日本に数多くある零細企業や
中小企業の経営者の経営能力の低さを雄弁に物語っている。
 
確かに同業の上場企業の方が
1人当たりの経常利益(社員の給料も)は高い。
(中には中小企業が同業の上場企業の3倍以上もあるが)
 
データを見れば一目瞭然。
悔しいけれど、受け入れる。
 
誰も中小企業の経営者に苦言を言う人は少ない。
 
著者は言う
「最低賃金を上げないと経営者のレベルは上がらない」。
 
逆も真なり。
そうすることで付加価値を高める思考になる。

 

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