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「復権する製造業」

10月7日付日経新聞、
「米国で復権する製造業」
というコラム(FINANCIAL TIMES)より。

工業が再び注目を集めている。
ITやサービス、テクノロジー関連の企業がもてはやされる
一方で工業は忘れ去られていた。

だが、
今、ポスト新自由主義、
脱グローバル化の世界で状況が変化しつつある。

これまで人件費の安かった国の賃金が上昇、
エネルギーの調達コストも国により大きく変わった。

自国により近い場所に製造拠点が移りつつある。
サプライチェーン(供給網)の遅延を回避するため
国内生産に切り替える動き。

これまで、
家族経営を中心とする
非公開の米中堅メーカーの底力が見過ごされていた。

株式市場から圧力を受けることなく、
技術への投資を拡大し、
地元の労働者のスキルを向上させることで
高い競争力を維持してきた。

非公開であるゆえに、
長期的な視野に基づく経営ができる。

研究開発や研修など
長期的な投資に資金を回すことができる。

こうした企業は、
ドイツや日本の手法を熟知している。

技術者や研究者、労働者、
管理職などが緊密に協働する
結束力の強いチームをつくることで最良の結果を得ている。

日本にいると、
米国企業は、シリコンバレー中心のIT企業や
コカ・コーラやマクドナルド等の大企業を連想する。

確かに日本と同様に9割が中小企業だが、
その情報は日本に入ってこない。

私はMLB(メジャーリーグ)が好きで、
一流プレイヤーのグローブやバットは
家族経営の小さな会社が製造しているのを知っていた。

一般人向けの道具を作るのではなく、
一流プレイヤー向けに欲しがる道具を作る。

数は少ないが高価格で売れる。
当然手作りになる。
米国でもこういう会社があるんだなと思った。

日本の中小製造業には、
国内の大企業や中堅企業から
供給網の遅延や円安によるコスト増などにより
問い合わせがある。

低価格なものは応じる必要がないが、
特注品や付加価値の高いものであれば、
取引の可能性はある。

品質、信頼性、
生産性の高さを維持向上していくと
日本の製造業もチャンスはある。

「隠れたチャンピオン」を目指したい。

 

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