「平時と非常時」
4月26日付朝日新聞、
「イラン情勢影響 中小企業、悲鳴」という記事。
米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに
資材不足が中小企業を直撃している。
原材料がない、
工事ができない、
ものがつくれない。
そんな悲鳴が噴出している。
都内の塗料商社には次々に
出荷停止を知らせるファクスが届く。
塗料を送っている現場からは
マンションの大規模修繕工事がストップした、
住宅が建てられない、
といった声が寄せられる。
エアコンや風呂、キッチンなどの
排水管工事を手掛ける会社は、
今年1月に契約して施工中だった物件は、
排水管が足りずストップしている。
注文しても「在庫がない」
という返事が返って来るだけ。
「いつまで待ってくださいとお客に言えない。
このままでは身動きできぬまま、
少しずつ沈んでいくだけ」。
2008年リーマンショック、
2020年新型コロナウイルス、
そして2026年イラン情勢。
非常時は突然やって来る。
そして必ず収束する。
その都度生き残り強くなる企業と
消えていく企業が出てくる。
平時の時に地道に粗利益を高め、
最終利益を上げ、
内部留保を厚めにした企業が
非常時でも耐えうる企業になる。
松下幸之助氏の「商売心得帖」
にはこう書いてある。
「不景気だからこそおもしろい。
忙しくて放っておいたアフターサービスを
この際徹底的にやろうとか、
お店の整備を積極的に図ろうとか、
甘い経営を排して方策を考える。
他力に依存することなく、
自分が蓄えた力によって
一つひとつ実施していく。
その歩みはゆっくりしたものでも
他の店が停滞しているのですから、
相当のスピードということ。
不景気こそ発展の千載一遇の好機である」。
ある工務店の社長曰く、
「自分でコントロール出来る事と
コントロールできない事がある。
排水管が調達できないことは
自分ではコントロールできないこと。
コントロールできることに注力する。
従業員教育を充実させたり、
既存顧客を訪問したりすることはできる」。
平時の蓄積があるからこそ、
今できることをおちついてできる。