「差」
予約の取れない飲食店がある。
3月にたまたまキャンセルが出たため、3人で会食。
1人1万5千円、合計4万5千円。
最初は高いお店だなと思っていたが、
一つひとつ食事をしていくうちに
これで採算が合うのかという具合に、
価値が価格を上回った。
もう一度行きたくても予約はなかなか取れない。
一方、お客が全く入らない店もある。
人を募集しているが、
なかなか集まらない。
ある社長は、「『販売員』という職種は人気がない。
だから集まらない」という。
疑問が残った。
「地方店舗の採用で、東京レベルの給与にしたのか。
同業者より1.3倍ほど高い給与で募集したのか。
異業種合の好条件を参考にして募集したのか」。
一方、
募集に対して何倍の募集者が来る会社もある。
この違いは何だろうか。
順序だてて考えていく。
いい人材を確保するには、
好条件を提示する必要がある。
まずは給与水準。高いに越したことはないが、
低いと募集に来ない。
給与水準を高めるには、
会社の付加価値(粗利益)を高める必要がある。
ドラッカーに言葉を参考にすると、
「事業とは、市場において知識という資源を
経済価値に転換するプロセルである」。
給与の源泉は付加価値、
その付加価値の源泉は「知識」。
知識が生産性向上に欠かせないものとされている。
では「知識」とは何か。
「知識は、本の中にはない。本の中にあるものは情報である。
知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつける能力である」。
つまり、知識とは「能力」である。
「経済的な業績は、『差別化』の結果である。
差別化の源泉、および事業の存続と成長の源泉は、
企業の中の人たちが保有する『独自の知識』である」。
「独自の知識」を錬磨した結果が組織の強みになる
(卓越した知識)。
つまり、卓越した「能力」を持っていなければ、
お客を集めることも人材を集めることもできない。
小さな会社や中小企業では酷かもしれない。
同業者と横並びであれば、顧客も来ないし、人も集まれない。
だから「人が来ない」という。
人が困れば、生活保護がある。
会社は困れば、退場してもらうしかない。
経営者の頭の中の意識と行動の継続が
「差」をつけていく。この「微差」の違い。