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●変わらなきゃいけないのは俺たちの方 ●GWの人出 ●感応する

「変わらなきゃいけないのは俺たちの方」

5月6日朝日新聞夕刊、
「『障害者が農業を救う』なぜ」
(野菜農家・京丸園鈴木厚志社長)の記事。

農業の世界では、
種まきから収穫までの作業を
1人でできて一人前だと思っていた。

でも、
すべての作業をできない人でも
たくさんある仕事の中でうまくできることもある。

特別支援学校から卒業生を採用。
ところが、トレーを洗うことができない。

学校に苦情を伝えると
教諭は「どういう指示を出したのか」と聞いた。

「きれいに洗ってくれ」と指示を出したというと、
「それじゃダメだ」と怒られた。

「トレーをスポンジで5回こすったら、
右手に置く。次のトレーに移りなさい」

と教諭のアドバイス通りにすると、
声を出して数えながら仕事をどんどん進めた。

そこで初めて気がついた。

「なんだ、指示の出し方が悪かったのか」と。
農業は経験と勘の世界だった。

「『ちゃんと水をかけておいて』とか
『ちゃんとやっておいて』とか、
抽象的な言葉しか出てこない。

それが作業指示だと思っていた。
見て覚えろ、やって覚えろ。

でも、
そんなものは作業指示でも何でもなかった」。

相手に伝わるように指示しなければ、伝わらない。
「なるほど、変わらなきゃいけないのは俺たちの方か」。

福祉のノウハウを借りて、
教え方をまとめ、
マニュアルを作った。

障害者だけでなく、誰でも働けるようになる。
これができれば農業は強くなる。

小さな会社の生産性が低い原因の一つは、
マニュアル(「業務規則集」)がないこと。

まさしく「経験と勘」の世界。
見て覚えろ。

小さな会社に来る従業員は、
大企業に入る人たちとはレベルが違う。

そこに業務規則集や定期的な従業員教育がなければ、
それぞれ各々が勝手に作業することになる。

そうなると驚くようなロスが生まれ、
業務効率が悪くなり、利益は出ずらくなる。

社長が朝礼や会議に、
有難い話や「仕事の質を高めろ」「原価意識を持て」
「利益意識を持て」など言っても
成果に結びつかないことがこれでわかる。

「経験と勘」。
日本経済の足を引っ張っているのが
中小企業と言われている原因の一つではないか。

「見える化」
(より具体的な業務手順)をどう作るか。

 

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