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●勝てるのかどうか、どこで戦うか ●トランプ関税 ●知るということ

「勝てるのかどうか、どこで戦うか」

6月13日付日経新聞、
「ソニー変革のかじは」という
ソニーグループ会長のインタビュー記事。

ソニーは今、
売上高12兆円、純利益1兆円を超える好調ぶり。

しかし2011年度には
4千億円の赤字を出すなど経営危機に陥った。

出血している時に
最優先でやらないといけないことは、止血。

赤字だったのは
主に「テレビ」と「パソコン」。

問題の所在と事業の損益を認識できるように、
子会社化して別会社にした。

20世紀のソニーは、
シェアを追求した。
テレビ、パソコン、スマートフォンなど。

しかし、
数を追う戦いには
強力な競争相手が出てきた。

例えば、
韓国サムスン電子や
スマホでは米アップル。

勝てるのかどうか、
どこで戦うのか。

赤字から立て直すにあたって、
社員全員をハッピーにはできないと開き直った。

ソニーは世界で初めて
リチウム電池を実用化した企業。

スマホなどにも欠かせない技術を売却した。
電池からの撤退が一番しんどかった。

可能性があり、
開発力に自負もあった。

しかし、
将来性があることと、
自社が市場で勝てるかということは、
必ずしも常にイコールではない。

当時は、
(現在世界シェア首位)イメージセンサー事業に
注力し始めたタイミングだった。

両事業とも大きな投資が必要であり、
選択をした(電池事業を売却、イメージセンサー事業に絞る)。

2015年プレイステーションで
テレビ番組などを配信するサービスを始めてが、
全く成功せず、20年に撤退。

20年前後にネットフリックスに対抗して
配信サービスの市場が激化。
米ディズニーやアップルらが参入。

ソニーはやらなかった。
失敗が生きた。

ソニーはアニメや映画といった
コンテンツを「つくる領域」では戦う。

「届ける領域」では
配信サービス会社はパートナー。

GAFAM(米巨大IT企業5社)とは戦わない、
パートナーである。

勝てるのかどうか、
どこで戦うか。

強い相手とはまともに戦わない。
捨てるものは捨てる。

世界に行けば行くほど
強い相手はゴロゴロいる。

地域に根差している小さい会社は
しっかり勝てる領域でしっかり勝つ。
そんなに難しいことではない。

 

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