町コン「セミナー」「講義」開催スケジュール

●凌駕する ●「SHOE DOG」 ●イノベーションか、廃業か

「凌駕する」
3月7日、
第10期ランチェスター経営戦略セミナー「商品戦略」を開催した。
そのときに、
地方在住の素材の貿易専門商社A社の社員が参加された。
従業員20名で取扱高は約100億円。
20年前からアフリカを主力にしている。
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、
アフリカ進出の日系企業に関する実態調査の結果を発表した(1月8日)。
今後1~2年の事業展開について59.8%の企業が「拡大」と回答。
高い成長力を背景に人員増や営業拠点の整備など
販売機能を強化する企業が多く、
積極投資の姿勢が明らかになった。
A社は20年前からアフリカに進出したこともあり、
しばらく競争相手もなく、
アフリカから十分に利益を受けることができた。
しかし、
最近は取り巻く環境が変わってきた。
中国の台頭である。
徐々に中国企業に顧客を奪われ始めてきた。
中国がアフリカに急接近したのは、
2001年9月11日危機より、
中東の石油供給に60%以上依存していた政策を転換し、
アフリカ、中央アジアへシフトした。
中国の資源企業の主要株主は国家、
利益よりも中国の国家安全保障を優先。
欧米企業のようには相手国に対して
市場開放を厳格に要求はしないこともあり、
アフリカでの資源獲得競争において競争優位に立つことができた。
また
中国はアフリカ35カ国以上でインフラ事業を進めている。
これらの中国企業のアフリカ展開が日系企業に影響を与える。
アフリカに進出している日系企業のアンケートによると、
回答企業の4割強が中国との競合激化を指摘している。
A社もこのままではアフリカ事業がジリ貧になる。
もう一度、自社の強みを再確認する。
20年来のアフリカの某国との人脈があり、
販売ルートを持っている。
国の情勢に詳しい。
単純な右から左へ流す商材は価格競争になるため、
付加価値のある加工品に転換していく。
人材を派遣して、
現地化して接近戦に持ち込む。
世界を見ると中国が欧米を凌駕するときが来る、
と感じる。

 

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