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●企業のたたずまい ●自分を信じる ●己を捨てる

「企業のたたずまい」

朝日新聞「けいざい+」に
「4月12日~16日の5回シリーズで
「茅乃舎(かやのや)だし」(久原本家)の特集があった。

日本橋のコレドに茅乃舎の店舗があり、
我が家でも愛用している。

現・久原(くばら)社長は4代目、
1893年醤油製造として創業。

1978年に現社長が入社、
当時は売上高63百万円、従業員6人。

「どう考えても未来は明るくない」。

福岡県には醤油屋は約150軒、
「有名な大手が安く、
無名のうちが高いんじゃ太刀打ちできない」。

家庭用も無理、
業務用もダメ。

ひらめいたのは、
醤油と酢で作る餃子のタレ。

次に納豆のタレ、うどんのつゆ、
ラーメンのスープを作って、

徐々にスーパーで売れ始め、
スーパーが成長するとともに売上が伸びた。
売上高は17億円まで増えた。

社長は内心、怖がっていた。

相手先ブランドの「OEM」で
大口取引先に大きく依存していた。

「これって下請けでしょう。
相手次第でなくなる?」

「自分のブランドをもたんと、いかん」。

福岡の日本料理店では、
アゴ(トビウオ)のだしを使う
博多雑煮を注文するのが常だった。

「アゴっておいしいのに全然知られていない」

。2006年「茅乃舎だし」
(鰹節、真昆布、うるめいわし、アゴ)を発売。

「おいしさの追求には妥協しない」。
ブランド作りが重要。

そのためには「やらないこと」を決める。
安売りはしない。
値引きもしない。

「企業のたたずまいをつくる」。
お客様にはそのたたずまいを見せる。

2021年売上高は274億円。
現・社長が入社したときの400倍を超えた。

醤油では差別化できず、
価格競争に巻き込まれる。

そこで醤油と何かを掛け合わせる
新商品(タレ・スープ)を開発。

まず価格競争からの脱却。

ずっと下請けでいると、
大口取引先に生殺与奪権を与えてしまう。

自社商品を開発し
直販体制を確立、

脱下請けを図る。

次にブランド作り。
高級感を出す。

そのために「やらないこと」を決める。
企業の姿勢を示す。
内面と外見にも。

トップの思いが具現化されている。
小さな会社にはヒントが満載。

 

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