「井の中」
10月25日付日経新聞、
「芝浦電子争奪戦を聞く」という記事。
芝浦電子に対する同意なき買収を
成功させた台湾の電子部品大手、
国巨(ヤゲオ)の陳泰銘会長のインタビュー。
「台湾の起業家は何かことを
起こすときは自信を持ってやるものだ。
芝浦電子の社長が最初反対したのも、
別におかしなことではない。
途中から真面目に会社や従業員の未来を考え、
シナジー効果を考え、
株主のことを考えてくれた。
最も重要なのは誠意だ。
我々はこれまで誠意と信用をモットーに
多くの問題に対処し、
問題から逃げることもしてこなかった。
ヤゲオは様々な国の企業を
傘下に持つグローバル企業だが、
共通言語は誠意だ。」
台湾の電部品業界は
なぜ日本より活況なのかの問いに、
「個人的な見解だが、
日本社会は新分野に対してやや保守的だ。
半導体、人工知能、電気自動車といった
今後カギとなる新技術が日本は得意ではない。
一方、台湾は、
今やAIで世界の中心だ。
資源がないので
生きるためのリスクをとる気風があり、
新領域開拓にたけている。」
「例えば5人集まり、
小売り事業をやろうと話をした場合、
台湾人は
一人ひとりが個人商店を開くだろう。
日本人は
5人一緒に店を開くのではないか。」
以前、私の社長塾に
1年ほど通った四国の社長がいた。
彼は定期的に東京に来て、
情報を収集していた。
海外視察ツアーがあると、
時間をつくって世界を見ていた。
地方にいたら、情報が少ない。
時間を作って、世の中を感じとっていた。
地元では断トツの1位企業だが
常に危機意識を持っていた。
もの作りの会社社長や
物販店の社長に言うのは、
海外の展示会に行きなさい。
世界でどう動いているのか
現地で感じなさい。
日本で利益を蓄積して、
海外展示会に出展し、
先行投資をしなさい。
日本だけにいると
井の中にいる変えると同じ。
世界がどう動いているか分からない。
しかし、
なかなか難しい話ではある。
中小企業の社長は目の前のことでいっぱい。
時間を作り、自分がいなくても会社が回る
仕組みを作らなければいけない。
10年先を見据えていかなければ、
仕組みづくりはできない。