「一国頼みは危険」
11月21日付朝日新聞夕刊、
「ホタテ 一国頼みは危険 実感」という記事。
中国政府が日本産水産物の輸入を
事実上停止すると日本政府に伝えた。
中国は主力のホタテの最大輸出先だったが、
2023年夏から禁輸措置を受け、
リスク分散を進めてきた。
水産庁によると、
2022年の水産物の輸出額のうち、
国・地域別のトップは中国。
中でも主力商品のホタテは
489億円を占めた。
しかし、23年8月の処理水放出を受け、
中国はすべての日本産水産物の輸入を停止。
日本の水産物業者は
米国など別の国・地域への販路拡大を進めた。
国内の消費者向けの
販売サイトの開設など販路を拡大。
「一つの国に頼るのは
危ないと改めて実感。
販路の拡大に
今後も努力したい」と。
2022年、ホタテの輸出先は
1位中国489、2位香港142、3位台湾132、
4位米国92、5位韓国76。
2024年は
1位米国206、2位香港168、3位台湾144、
4位ベトナム110、5位韓国78(単位:億円)。
受注型事業や下請け事業の会社で
営業力がないと
特定企業に50%以上を依存している会社がある。
何らかの事情で仕事が停止すると
すぐに倒産することになってしまう。
1社に対する依存度は15%以下にするのが安全。
顧客が業界シェアで低位にある場合、
顧客の業績がじり貧になると自社も業績が悪化する。
そのような顧客を
デッドラインの企業と呼ぶ。
デッドライン企業と取引していると
自社も危なくなる。
こうならないために
新たな顧客を開拓する必要がある。
11月11日付日経新聞、
「勝ち筋をつくる」の記事の中に、
企業の営業担当者の1日を見ると、
社内業務に7割~9割の時間が取られ、
実際の商談に費やせる時間は10~25%にとどまる。
営業に集中できるように
生産性を上げることが書かれている。
会社は粗利益で生きている。
顧客と商談している時間が粗利益を生む。
社内業務時間、
移動時間は必要だが、
粗利益は生まない。
ここに戦略が必要。
ホタテ業界は商談時間をとったことで
新しい顧客を開拓してきたのだろう。