「シンデレラ商品」
5月31日付朝日新聞、
「宣伝しないのに売れるビール」という記事。
実質的に宣伝しないのに売れるビールがある。
現存する国内最古の銘柄「サッポロラガービール(赤星)」と、
キリンビールの「ハートランドビール」。
マス媒体へ広告を出さない
サッポロラガーは、1877年に誕生。
2024年の出荷量は
コロナ前の19年比で約2.1倍に伸びた。
取扱いは基本的に飲食店のみ。
郷愁を感じさせる酒場が増え、マッチした。
顧客はビール会社が打ち出す商品イメージを抱かず、
酒場の雰囲気を重ねる。
ハートランドは、1986年に発売。
日本で初めてエメラルドグリーンを採用。
キーワードは「知る人ぞ知るビール」。
ホップの香りが引き立つ味わい。
デザインと製法を変えず、広告も打たない。
93年から24年連続で出荷量が増加。
コロナ禍を経て22年(前年比31%増)に復調し、
3年続けて前年を上回る。
両方を扱う居酒屋店主曰く、
「サッポロラガー(赤星)は昔ながらの味を伝え、
ブランドを大事に育てている。
ハートランドは味わいが軽く、
どんな料理にも合う。
両者とも瓶ビールの良さを伝えている」。
ハートランドは時流を追わず、
独自のビール文化を確立し、
顧客に受け入れられている。
サッポロラガー(赤星)は
北海道開拓使の精神を商品に反映し、守っている。
広告もしていなく、
営業もあまりしていないのに
一定の注文が入ってくる商品がある。
これをドラッカーは、
「シンデレラ商品」と呼んだ。
業歴の古い会社に
「シンデレラ商品」が見つかることがある。
こういう場合は
商品を注文してくれる顧客を訪問し、
どのように利用され、
どこが気に入ってくれているのか、調査する。
当初気がつかなかった
商品の良さが分かってくる。
商品を改善したり、
営業方法に革新を入れていくと
予想以上に売れることがある。
自分の会社でも一度、
商品群の推移を調べて、
「シンデレラ商品」があるかもしれない。
あったらそれを伸ばしていこう。
(20代後半、「ハートランド」をよく飲んでいたことを思い出した)