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●キャッシュフロー改善の工夫 ●潤うロシア ●東北には朋を喪う

「キャッシュフロー改善の工夫」

6月23日付日経新聞、
「製造業で異例の『運転資金不要』
テスラ、積極投資の源泉に」という記事。

テスラは、
原材料調達から生産、代金回収までの期間を示す
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)
は2021年度にマイナスに転じた。

CCC=売上債権回転日数+棚卸回転日数-買入債務回転日数。

テスラのCCC=
13日(売上債権)+45日(棚卸)-73日(買入)=-15日。

トヨタ=39日+50日-59日=+31日。
VW=31日+86日-44日=+74日。

テスラは原材料から生産、販売、
現金化まで58日かかるが、
仕入等の代金は73日後に支払う。
支払うまでの15日間現金がある状態。

運転資金(借入金)が不要、
売れば売るだけ現金が溜まる。

トヨタは代金回収より
31日早く支払いをしなければならない。
売れば売るだけ運転資金(借入)が膨らむ。

10年前の2012年1月17日付日経新聞、
「資金回収スピードCCC改善アップル復活の楚に」
という記事で、アップルのCCCは過去70日を超えていたが、
-20日に改善した(第548号五十嵐レポート参照)。

小さな会社が応用するとしたら
どんな事が考えられるだろうか。

仕事を受ける前に
代金を頂く事はできるだろうか。

リフォーム会社では、
工事が終わってから代金回収するのが普通だが、
先に回収するか、半金を回収し、
工事終了後残金を回収。

これだけでもキャッシュフローは改善する。

ソフトウェア受託会社も
納品後に代金を回収するのが慣習らしい。

先に貰う発想がない。

そこを請負う前に代金を回収すると
俄然に資金繰りが良くなる。
(業界の常識を疑う)

ある中古販売会社は、
下取り物件が高額なため、
資金を軽減するため、買い取らず、
自社サイトで販売代行、売却時手数料のやり方で
運転資金が要らない仕組みを開発した。

中古販売会社は通常仕入れ(現金支払い)が先で
売上代金回収が後になり、
業容を拡大するたびに運転資金が膨らんでいく。

ちょっと意識するだけで
キャッシュフローは改善する。

 

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