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●やらないことを決める●混雑を避けすいているところ●庸言庸行(ようげんようこう)

「やらないことを決める」

7月8日付日経新聞、
「価格転嫁不十分8割」という記事。

値上げが経営者の一大テーマになっている。

「社長100人アンケート」では
前年度比で調達コストが増える企業が9割に達し、
うち8割が「価格転嫁は不十分」と答えた。

年後半に値上げを実施
または検討する企業は計8割を超える。

建設業界では鋼材関係が値上げしている。
建設元請け会社は、

協力会社の鉄筋工事会社に鋼材を上げっているため、
同業者の見積もりをちらつかせ、
工事の値下げ交渉をしてきた。

大手製造会社は、
海外から製品を輸入していたが、

円安の影響でコスト増と
安定供給が難しくなってきた。

そこで国内生産をしている中小企業に、
海外と同じ条件でできないかと声をかけてきた。

鉄筋工事会社は、
「当社は、安全、品質、対応力のプレゼンをしています。
その価格ではこの3つをかなえることはできません。

申し訳ありませんが、
今回の仕事はご辞退させていただきます。
どうぞ、他社さんでお願いします」と断りを入れた。

製造業の中小企業は、
海外製品と同等の仕事はできるが、
当社の強みではない。

受注した場合、
粗利益も低く、
限られた工場容量に支障がきたすため、
断りを入れた。

5年前、
経営を学んでいない時であれば、
受注していた。

経営はやる範囲とやらない事を決める。
会社は粗利益で生きている。

粗利益を確保するには、
自社の強みで勝負すること。
他社と同じことはしない。

鉄筋工事会社は、
安全、品質、対応力で工事を請け負っている。

この3つを外すわけにはいかない。
コストを下げて仕事を請け負うことは手抜き工事につながり、
建設業の場合、事故につながりかねない。

製造業の中小企業は、
大量生産のものはやらない。

小ロット、特殊技術で
他社がやりたがらないものに特化している。

目標が明確である。
故に迷いがない。

やらないことを決める。
自社を知り、強みを研く。
自ずと客層も決まってくる。

 

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