「組織作りと社長の実力」
先週号の「笑いが止まらない」社長の話から。
業績は伸びているが、
悩みがないかというとそうでもない。
社長、
「従業員が育たない。
人が集まらない」
と嘆いている。
社員数は20名で、
受注が多くなると、
社長自ら工場の現場に入り、
戦術活動をする。
今の規模であれば、
多少問題があってもいいかもしれない。
しかし
今後業容が拡大することが予想される。
そうなると
今の体制では支障をきたす。
今までは社長の感性で経営をしてきた。
本格的に経営の勉強をしていない。
組織作りが必要になってきた。
ランチェスター「組織戦略」DVDテキストに、
「業績が良い会社や大きくなった社長に会って
『いつ頃戦術活動から手を引いたか』
と質問すると
独立後7~10年ぐらいで
戦術から手を引いている。
戦術を15年以上やっている人は、
それから急に変わるのは
とても少なくなっている。
これらは社長の願望、
熱意、研究心などで決まる」。
3月20日、
町コン経営塾小岩校は
組織戦略の第4回「組織作りと社長の実力」。
テキストでは、
「従業員が10人以下の場合、
組織作りなど大げさなことを言わなくても経営ができる。
しかし
従業員が15人を超して20人、25人、30人と徐々に多くなっていくと、
組織作りが必要になる」。
「業績を良くするには、
社長と従業員の実力を高める必要がある」。
「100人以下では業績の98%が社長1人の実力で決まる。
従業員の実力は社長の実力に均衡する。
従業員の人的能力を高めるには、
まず社長が実力を高め、
従業員は社長が教育するのが正しい手順になる」。
「従業員が育たない」ということは、
社長が「戦略実力がない」ということ
と同義語である。
従業員教育を外部に任せることが多い。
しかしそれでは従業員は育たない。
継続性がないため。
経営の差別化をするのであれば、
教育の差別化が不可欠になる。
小岩校に参加された社長、
「私が従業員に教育しなければならない」
と覚悟を決めた。
規模の変化は社長の役割が変わるとき。