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日経「炭素繊維、分かれる戦略」から経営戦略を学ぶby「町コン」五十嵐

平成25年1月31日、日経新聞<マーケット商品>「炭素繊維、分かれる戦略」から経営戦略を学ぶby東京「町コン(町医者的経営コンサルタント)」五十嵐勉のブログ

航空機やプラント施設だけでなく、自動車やスポーツ用品にも市場が拡大する炭素繊維。
世界最大手の東レは高価格路線で「普及より高収益」を追求。
一方で帝人や三菱レイヨンは「低コストでの普及」。

その主戦場が自動車市場。
炭素繊維で世界シェアの7割を占める日本勢3社は価格戦略を巡って激しい攻防に突入。

「本当に採算がとれるのか」。
帝人が2012年発表した米自動車大手、ゼネラル・モーターズ(GM)への炭素繊維供給。
GMは「1台200万~300万円程度の量販車で炭素繊維の使用を検討している」

先行する東レの炭素繊維は高級車だけに供給する。
メルセデス・ベンツSLクラス(1台1190万~3050万円)など。

「200万円台の量販車では高価な炭素繊維など使えないのに」

世界シェアは東レが4割を占め、帝人と三菱レイヨンは合計で3割程度。
「高級志向の東レの牙城を崩すには、帝人と三菱レイヨンは低価格化に活路を見出し始めた」

炭素繊維はプラスチックで周囲を固める技術が鍵を握る。
帝人は冷却すれば固まるプラスチックを採用。
従来は10分はかかったとみられるが、11年には1分以内で成形が可能に。
単純計算で1製品の固定費を10分の1に削減可能。

三菱レイヨン「普及できる価格まで下げるには、冷却で固まるプラスチックの採用が有効だ」

一方、東レは熱を加えて固まる「熱硬化性」のプラスチックを使用。
成形に5~10分かかるとみられる。冷却タイプに比べ耐熱性や衝撃強度は高い。
「安売りするつもりはない」

低価格による量販と高級路線

●「町コン」五十嵐勉(五十嵐ダルマ)
炭素繊維における「強者」は東レ。
帝人、三菱レイヨンは「弱者」。

商品戦略の中の「価格対策」では、弱者は強者と差別化する必要がある。
1つは、高価格帯の商品を中心にする。
2つ目は、低価格帯の商品を中心にする。

すでに「強者」の東レが高価格帯で大きくシェアをとっているため、
「弱者」は低価格帯の商品に打って出た。

低価格戦略を実行するには今までの製造工法ではないやり方を創造しなければならない。
それが冷却法。
これには勇気と決断が必要。

今後の炭素繊維の動向に注目したい。

 

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