4月5日、日経「営業力を極める」より。
キリンビールマーケティングの大山さんの話。
営業で一番大切なのは「情報」。
有力な情報を持つキーマンにつながる人間関係の
糸をたぐりよせていくことが第一歩。
狙ったチェーンにビールを納入する酒販店や他の飲食店の幹部、
経済団体の関係者にメーンバンク・・・。
蓄積してきた様々なチャネルに駆使して
一歩一歩キーマンに近づき面会の機会をうかがう。
一度会えたら
次は関係を深めていく。
「共有する時間が多い方が勝つ」
キーマンと面会する際には
「聞き役に徹すること」を心がけている。
相手の不満や欲求をいかに聞き出すかを優先し、
「半分以上はしゃべらない」
失敗も
あまり連絡を取っていなかった飲食店の契約を突然、他社に奪われた。
「頻繁に連絡していれば他社の動きも分かったはず」
「結局は相手と友達になれるかどうかに尽きる」
孔子(論語)の言葉に
知とは何かと尋ねられて、知とは人を知ることであると答えた。
ビジネスでは、人を知るとは、お客を知るということ。
経営で一番の知識は、お客を知ること。
知るには、聴くこと。
営業の成果は訪問面会件数(70%)×質(30%)
大山氏のそれを心得ている。
得てして、質が高まれば、訪問面会件数は少なくてもいいと間違った判断をする人がいる。
訪問の切れ目が受注の切れ目になる。
昔も今も変わらない。
やはりお互い人間だもの。