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ランチェスター経営On Line東京 町コン経営塾・塾長のつぶやき H28.3.9

3月8日、日経夕刊「記者の目から キリンHD、再生担う2人の小岩井育ち」より。
 
「売上高2兆円台のキリンホールディングスにあって、
わずか200億円の老舗乳業メーカー、小岩井乳業。
三菱財閥の酪農事業が源流で知名度こそ高いが、
消耗戦に沈み、赤字体質が染みついた『問題児』だった。
 
小岩井は2000年代、
それまでの高級路線を転換し、
規模拡大に突き進んだ。
 
低価格商品も投入し
乳製品の品揃えを一気に増やしたが、
これが裏目に出て一時は債務超過に陥った。
 
酪農家と流通業者との板挟みで
営業利益率は業界平均でも2%程度。
(ビール業界は10%近い)
 
一点突破を決断する。
 
ヨーグルト。
酸味は少なくなめらかな食感が特徴。
他社製品とは明らかに違う。
利幅が大きい。
 
営業をヨーグルトに集中させ、
ヨーグルトで小岩井ブランドの評価を高め、
バターなどに波及させる戦略。
 
2014年ヨーグルトの売上は、2010円当時の2倍に増えた。
全体の利益も改善し、業界並みにの利益がでるようになった」。
 
明治(乳業)は売上高6,000億円台、1位。
森永乳業は売上高5,000億円台、2位。
小岩井乳業は200億円。1位明治の3%前後。
小岩井は「弱者」の「弱者」。番外弱者。
 
ランチェスター「商品戦略」DVDテキスト「強者の商品戦略」に
 
「商品は、中心となる商品のほかに、商品の種類を多くしたり、
商品の幅を広げる。「複合戦」の実行。
これにより売上が上がるばかりか、盲点もなくなる。
強者は有利であることがより有利になる」。
 
一方、「弱者の商品戦略」に
「小規模1位主義。現在の経営力でも1位になれる商品で1位を目指す。
大会社や強い会社とは決して競争しない。
差別化対策。強い会社とは違った考え方で、将来1位を目指す商品に目標を定める
強いものをより強くする。弱いものは切り捨てる」。
 
上記の「競争の原則」によると
小岩井乳業の業績不振は、弱者の立場なのに、
「強者の戦略」を行なったことによるもの。
 
業績が回復したのは、
弱者の立場を理解し、「弱者の戦略」を実行したもの。
 
油断すると中堅企業や大企業も戦略を間違える。
小規模企業にとっても他山の石。
 
 
 
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