「100周年」
論語(顔淵第十二)。
子貢が政治の要道(大切な教え)を尋ねた。
孔子が言った。
「食(経済)を豊かにし、兵(軍備)を充実し、
民に信(道義:人の行う正しい道)を持たせることだ」。
この後、
子貢は最後に大事なのは何かと尋ねた。
孔子はまず兵を捨て、次に食を捨てる。
但し人に信がなくなると
社会は成り立たなくなると答えた。
これを踏まえて
7月1日中国共産党100周年における
習近平主席の演説を読む。
「生産力が相対的に遅れていた状況から
経済の総量で世界第2位に躍り出る歴史的突破を、
人民の生活で衣食が不足していた状況から
総体としてはややゆとりある社会を、
さらに全面的にややゆとりある社会に向かう
歴史的な飛躍をそれぞれ実現した」。
「歴史を教訓とし、未来を切り開くには、
国防と軍隊の近代化を加速しなければならない。
強国には強軍が必要で、
軍は国を安定させなければならない」。
「全国の各民族の緊密な団結があれば、
中華民族の偉大な復興という夢は必ず実現できる」。
日本は西側に属するため、
中国を敵視する。
仕方がない。
ただ好き嫌いで判断するにはもったいない。
中国は隣国でもあり、
今後米国を超えるであろうGDPを勘案すれば、
中国を無視できない。
であれば中国を知ることが大事。
6月中国では大学入試(高考)があった。
大変厳しい試験で中国留学生は
日本の大学入試は簡単と言う。
その高考の外国語に
日本語で受験する高校生が増えている。
なぜか、
英語より高得点が取れるから。
2016年日本語選択者は1万人満たなかったが、
2020年は10万人に達した。
日本語を学ぶ高校生が多くなり、
日本に関心を持つようになる。
日本のアニメやサブカルチャーに触れている世代。
日本は嫌中が多いが、
中国の10代は親日が多い。
横浜中華街は広東料理が主流。
埼玉県川口は東北や福建省の料理。
富裕層は都内湾岸のタワーマンションを好む。
中国人と一括りにはできない。
中国人も細分化すると面白い。
細分化することにより新たな発見があり、
ビジネスチャンスはある。
小さな会社は外国人と
ビジネスするには何をするかではなく、
誰とするかである。
最終的には人。つまり接近戦。