「論語のご縁」
ある会社の経営計画発表会に招かれた。
会社のトップは、昨年の8月からランチェスター経営を学んでいる。
そしてお互いに論語を学んでいる。
社名を論語の言葉から引用しているほど。
自らを高め、
そして社員のレベルを高めるのに
論語を活用することをお勧めする。
●学びて時に之を習う、亦悦ばしからずや。
ここから「学習」という言葉が生まれる。
「学ぶ」と「習う」は意味が違う。
「学ぶ」とは「読んで理解する」こと。
「習う」とは、「復習する・実践する」こと。
「学」んだことが「実践」に変わり、
自分を高めることになる。なんと悦ばしいことだ。
●朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。
「学ぶ」と「習う」をしてきた者が
同じように「学ぶ」と「習う」をしてきた人と出会う。
同じ志、信念を持った人たちが朋。
思いがけなく遠方より同志(朋)がやってくるのは、なんと楽しいことだ。
●之を知る者は、之を好む者に如かず。
之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。
学習する方法には、
「知る」⇒「好む」⇒「楽しみ」の3つの境地がある。
大事な事は知識を求めていく興味を育てること。
学習(仕事)に対して興味を持つことではじめて、
学習(仕事)は自発的に楽しめるものになる。
楽しみの中で学ぶことによって、
効率を高めるだけではなく、
理解を深め、最後には学んだ知識を
実際の仕事の中で正確に使えるようになる。
●之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。
知っていることは知っている、
知らないことは知らないと素直に言えるのが、
本当に知るということ。
知ったかぶりをしない。
知らないことは知らないことが
本当に知識を求める方法である。
これらは論語のほんの一部。
会社のトップはもちろん、
中間管理職にも論語は必需品。
論語に関わる書物や
学んでいる人たちとの交わりで
更に理解が深まり、仕事に活かせる。
まさに、学びて時に是を習う、亦悦ばしからずや。