「読み書き知識と体験知識」
ランチェスター経営における業績を高めるには、
社長が良い経営システムを構築して、
従業員に戦術活動をして結果を出させること。
経営システムとは、
1.商品(何を)、
2.地域(どこの)、
3.業界・客層(誰に)、
4.営業(どのように売るか)、
5.顧客維持(繰り返し買ってもらう)、
6.組織(人の配分・役割)、
7.財務(資金の配分・調達)、
8.実行時間。
経営システムを高めるには、
読み書き知識(本、セミナー、教材等)を学び、
行動を起こして体験知識にする。
ウエイトは読み書き知識が1としたら、
体験知識は2。
本当に役に立つのは体験知識。
日経新聞3月の「私の履歴書」は
アイリスオーヤマの大山健太郎社長。
大山氏は常に行動を起こし、
体験知識を身につけている様子がわかります。
大手企業と下請けの関係は隷属で我慢ができなくなり、
自社商品を作った。
しかし販社がなかなか取り扱わなかった。
自力で販路を開拓。
そのときにメーカーが良い商品を作っても
流通がしばしば普及の壁になることを知った。
(ランチェスター経営では、商品3分に売り7分)。
オイルショックでプラスチック業界の8割が赤字になる中、
2割の会社は利益を上げていた。
規模や技術力は無関係。
共通するのはお客様のニーズに合わせ
サービスやものづくりをしている点。
(ランチェスター経営では、
売る側から見た良い商品と買う側から見た良い商品は滅多に一致しない)。
他メーカーは原価を積み上げ小売価格を設定するが、
当社は引き算でコストを決める。
(ランチェスター経営では、
他社に勝つには差別化がいる。
「価格先決め方式」。成功すると思われる価格を先に決める)
大山氏から学ぶことは、
体験知識を持って次につなげる。
成功もしているが失敗も多い。
それを成長へ発展させている。
大企業にはないスピード感。
これこそ我々小規模企業・中小企業の命。
相手を出し抜くスピードが幸運を掴む。
さらに我々は強者の気づかれないよう隠密行動をする。