「芸人先生『ビジネス基礎講座』」
NHK・Eテレ4月~7月で「芸人先生ビジネス基礎講座」を放映中。
人気芸人が有名企業を訪ねて、
社員研修を行ない、仕事に活かせるノウハウを提供。
漫才の「U字工事」(栃木県出身)と「カミナリ」(茨城県出身)が講師となり、
埼玉県所沢市にある「山田うどん」を訪ねた。
(うどん業界店舗数全国4位)
まず社員からの悩みを聞いた。
「埼玉県の当社はダサい」。
「埼玉は都会でもなく、田舎でもない」。
「美味くもなければ、まずくもない。普通」。
埼玉県の名産は?
と聞くと答えられない。
「ねぎ、小松菜、里芋では全国1位。
うどんの生産量は香川県に次いで2位」を伝えると、
社員はどよめいた(知らなかった)。
山田うどんのウリは何かと聞くと、
みんな困ってしまい、
「ウリはない」と答えた。
「U字工事」から、「ローカルはメリットだらけ」。
最初、東京で漫才をするとき、
標準語でやっていたが、ウケなかった。
大阪から強い漫才が東京へやってきた。
このままでは勝てない。
栃木なまりと栃木県産を扱ってから
活路を見出し、露出が増えた。
山田うどんは埼玉代表になるべき。
メニューに深谷ねぎなど埼玉名産を入れる。
「埼玉に行ったら山田うどんに行こう」と思わせる。
(栃木県宇都宮市といったら、餃子など)
「カミナリ」から、「インパクト」。
「カミナリ」は茨城なまりとどつき漫才で売れた。
山田うどんのウリは2つ。
1つはやわらかいうどん。
食べやすい。ツユが良く沁みる。
コシのある讃岐うどんとは差別化になる。
2つ目は、「カロリーのK点越え」(量が多い)。
今の風潮は、ヘルシーやカロリーオフ。
その真逆を行っている。
たくさん食べたいという言葉を発しない多くの消費者をつかむことができる。
売れている芸人は、差別化を発揮し、
オンリーワンになってそれぞれの住処を作っている。
最初は東京に同化しようとして失敗した。
足元を見つめ、持っていないものではなく、
持っているものを発揮する。
差別化とは、他との違いを明確にし、独自性を積極的に示すこと。
ビジネスに通じる。