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●百聞は一見にしかず(その2) ●シェア自転車 ●自分で吟味して納得する

「百聞は一見にしかず その2」
 
日本経済新聞社主催の北京チャイナ・テック視察にユニコーン企業
(企業評価額が10億ドル以上の非上場のベンチャー企業)の見学があった。
 
 
1社目は「快手(KUAISHOU)」。
中国、アジアで急拡大のショート動画投稿アプリ大手。
ユーザー数は約7億人。
 
テンセント、バイドゥが出資。
日本でも「Kwai」で展開中。
 
3年前まで従業員は200人。
今は5,000人に膨らんだ。
7割がエンジニア(平均年齢30歳)。
たった3年で従業員数が25倍に。
 
大学のキャンパスを思わせる7棟のオフィスビルが立ち並ぶ。
中にはスポーツジムやコンビニ(ローソン)などがある。
成長スピードが半端ではない。
 
2社目は「メグビー」。
世界トップクラスのAI開発会社。
 
顔認証システム「Face++(フェイス・プラス・プラス)」は
キャッシュレス決済や送金サービスの本人確認、
交通渋滞や不正の監視システムなどに幅広く導入されている。
中国の金融機関の8割は同社のシステムが導入されている。
 
学校では、
先生と生徒のコミュニケーション、
教育の質向上に顔認証システムが導入。
 
中国では生徒の数が多く、
先生が生徒の顔と名前が覚えられない。
 
顔認証システムを使うことによって、
どんな生徒が出席しているのか、
どの生徒が何回挙手をしたか、
寝ている生徒はだれか、
これらを踏まえて授業の質を向上させている。
 
ユニコーン企業だけあって、
資金は潤沢にある。
 
それで多くのエンジニアを抱えて、
中国13億人の市場を押さえるべく、人
員と時間と資金を投入している。
強い競争相手もおり、競争は熾烈。
 
中国では「9・9・6」と言われる。
午前9時から午後9時まで働き、週7日のうち6日は勤務。
高収入だがハードワーク。
 
2社とも急成長企業。
数字は非公開だが、2社とも黒字になっていない。
 
日本と違い「利益」という概念が弱い。
まずマスマーケットを押さえる。
利益は二の次。
 
スタートアップ企業の話でも
市場を押さえるために安く提供することを中心に考えている。
 
日本企業で、
同じ土俵で戦ってはたまったものではない。
 
中国では、「強者の戦略」が主力。
「赤い海」に巻き込まれないようにと肝に銘じた。

 

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