「痒いところに手が届く、高収益企業」
日経オンラインLIVE「Data Society Fes2020」にて
「キーエンスの高収益を支えるデータ活用とは?」を見た。
キーエンスと言えば、
長期間、高収益企業として持続している。
私は1995年リース会社勤務時に
キーエンスの大阪本社を訪問したことがある。
当時から超優良企業で大口顧客だった。
売上高経常利益率が50%以上。
中小企業は10%で優良企業。
信じられない。
評判は商品力はもちろん、
営業力と言われている。
昨年8月、日経新聞で
「キーエンス、高収益のノウハウ外販」という記事。
営業やマーケティング部門が
数十年にわたり蓄積・活用してきた
データ分析のノウハウを生かす。
データに基づいた営業活動。
「いつ」×「誰に」×「何を」×「どのように」
の精度を極限まで高める。
トランザクションデータ
(「(商)取引」の意味で、顧客との間の商品の受発注や支払い、
納品などを記録したものなど)には
顧客活動履歴が蓄積されており、
顧客の興味・関心や行動パターンのヒントがつまっている。
購買データ×WEBサイトログデータ×顧客情報×機会学習
⇒リピート率向上。
「何が起きたか(記述)⇒なぜ起きたか(診断)
⇒これから何が起きるか(予測)⇒我々は何をすべきか(処方)」
キーエンスの製品を仕入れている中小の製造業者の話。
「分野別に4~5名の専任担当者が迅速な対応をする
(デモ機等の手配、質問に対する回答も丁寧)。直販の強み。
他メーカーだと代理店経由の場合が多く、
時間が掛かることがある。
機器はユーザーの使い勝手を意識した
操作性の良いものが多く、導入が比較的容易。
そのため他社より高くても購入してしまう。
メールでの分野別技術情報の提供以外にも
1回/月程度のTELによるこまめなフォローがある。
設備担当以外の名刺交換した担当にも
同様にメールでの技術情報の提供がある」。
代理店を通さず、直販であること。
より顧客に近づく接近戦。
背中の痒いところに手が届く顧客維持戦略。
実は、これら弱者の戦略。
それをデータを活用して行っている。
それらを外販。
まさに真の強者だ。