「生物から生き残り戦略を学ぶ」
ランチェスター経営戦略の社員研修を行なう際に、
課題本として「弱者の戦略」(新潮選書:稲垣栄洋著)を読んで、
感想文を書いてもらっています。
本には、生物(動植物)の生き残る(子孫を残す)ための
戦略が書かれています。
力強い生物が必ずしも「強さ」ではありません。
「強さ」とは、けっして他者を打ち負かすことではなく、
生き残ること。
弱肉強食といっても、
弱い者の肉を食べて勝ち誇ったところで、
滅んでは何もならないと。
ある会社の研修で、
ランチェスター経営戦略の基本を学んだ後に、
この本の感想文を提出していただきました。
「敵の存在を知る。弱者にとって、
敵の情報を得る事・素早く危険を察知する事・
情報収集のスピードが優先される事である。
営業でも全く同じことだと思います。
我々は強者が真似できないようなニッチを見つけなければならない。
それには自社商品開発であったり、
強者が入り込めない部分に営業を仕掛けていくことが重要」。
「印象に残っているのは、『ずらす戦略』。
天敵やライバルのいる時間や場所を避けて、
強者のいない時間や場所を選ぶ。
条件の良いところは競争が激しいため、
条件の悪いところにこそチャンスがある。
他の生物がナンバーワンになれない場所を探し、
自らがナンバーワンになれる場所を探す。
どんな小さい場所であっても
ナンバーワンになる能力を持たなければならない」。
「弱者は、自らの弱点を理解するとともに、
自分をターゲットとする強者の特性を的確に理解している。
強者のウィークポイントを逆手にとって、自らを守っている」。
はじめて経営戦略を学ぶ人にとって、
本「弱者の戦略」は理解しやすい。
「知識」から「知恵」へ。
知識は、ある事柄について知っていること。
知恵は、物事の理(ことわり)を悟り、適切に処理する能力のこと。
(広辞苑より)
知っているだけではダメ。
仕事に応用(行動)して、
試行錯誤しながら経験を積んで、
「知恵」になっていきます。
「知恵」になっていけば、成果は出ます。