「業界大手のマネをしない」
小さな会社は、
強い会社と違ったやり方をする。
つまり、
「差別化」をしないと強い会社にやられてしまう。
歴史ある業界では、
業界の常識というものがある。
おおよそ強い会社、
1位の会社のやり方が常識になっている。
そうなると、
下位の会社の社長は、
「業界の常識に従ってやれば良くなる」
「我々の業界はこうだ、ああだ」と言う。
外部から見ると、
業界の常識は、非常識になっている。
介護事業会社の経営者が
経営の勉強に来た。
すぐに
「介護業界はこうだ。他の業界とは違う」と言う。
我々から見ると
「経営はどこも同じ」。
「あなたは顧客を見ていますか?」
「真の顧客は誰ですか?」
と聞いても答えられない。
経営の教科書には、
「強い会社の社長とは付き合わない。
業界での地位が低い場合、
同業者とも付き合わない」と書いていある。
同業者と付き合うと、
同業者のやっていることが
良いことだと思い、マネをする。
結果、
業績が良くなったためしがない。
同質化になり、
顧客から自社が選ばれることは少ない。
異業種の差別化に成功した事例を集めたり、
異業種の仕事を観察する。
そこから自社に応用していく。
介護事業ならば、
サービス業になる。
異業種のサービス業の良いところを観察する。
同業者を参考にしない。
差別化するために。
顧客に選ばれるために。
経営を勉強しない時は、
つい同業者の動きが気になる。
良いところをマネようとする。
それが正しいことだと思ってしまう。
ある自動車教習所は、
同業者は見ない。
ライバルはディズニーランドであるという。
coco壱番屋の創業者の話を聞いたことがある。
カレー店を開業した時から
同業者を見ていないという。
常に顧客を見ていたと。
業界ではつい大手のやり方が
正しいと思い込んでしまう。
小さな会社が大手のマネをすると、
経営のやり方を間違えてしまい、
業績が悪くなる。
そのためには、
小さな会社の経営者は、
異業種から学ぶ研究心、
そして自社に落とし込むための創造性、
トライをする行動力が必要になる。