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●新商品は細分化で ●飲食店倒産 ●老いを楽しむ

「新商品は細分化で」

商品戦略の中にこう書かれている。

中小企業の規模でも
1位になれる商品の発見は、

商品や有料のサービスを
「用途別」、「価格別」、「客層別」、
「収入別」、「男女、サイズ別」など
いくつかに区分して一つひとつ検討していく。

こうすると、
誰も気づいていない商品や
力を入れていないものに気づくことがある。

これを
隙間商品・見落とし商品と呼んでいる。

2月21日付日経新聞、「ヒットのクスリ」は
「歯ブラシも戦い、進化する」という記事。

ドラッグストアの歯ブラシ売り場を見ると
近年、ワイドヘッド型が幅をきかせている。

とりわけ目立つのが、
歯ブラシにおける市場1位ライオン、2位サンスターではなく、
3位のエビス(奈良県)である。

2000年代後半、営業部長が
「従来型では限界がある。
磨き残しが少なくなるワイドヘッドの
歯ブラシを投入してはどうか」と提案。

ワイドヘッドの歯ブラシは
海外では日常的に使われている。

日本国内では歯科医が
小さなヘッドで丁寧に磨くことを推奨して、
ワイドヘッドはほぼ存在していなかった。

当初、トップは提案に理解しつつも
小型に慣れもあり、

とても売れるとは思っていなかったが、
ワイドヘッドへの挑戦を決断。

毛の太さや硬さ、間隔など徹底的に工夫し、
小型に負けない磨き心地を追求。

2011年3月ワイドヘッド歯ブラシ「プレミアムケア」を投入。
加工コストは通常より高くつき売価も割高。

発売当初は全く売れなかった。

しかし購入者の口コミがネットを通じて広がり
「磨きやすい」と評価が高まった。

時間を少しでも有効に使いたい
「タイパ」品にニーズが強まった。

2013年あたりから市場は右肩上がりに転じた。

商品のライフサイクルが
導入期から成長期に入ってきた。

こうなると競争相手が参入してくる。
先発会社は防衛のため商品の数を多くする。

エビスは通常の歯ブラシのように
「かため」、「やわなかめ」を追加投入した。

大手の参入も遅れ、
ワイド市場(エビス約50%)を固めた。

(帝国データバンク、
21年5月期売上73億円、純利益3.4億円、
従業員300名、1人当り純利益1.1百万円)

私は歯ブラシ2本を使用。
最初は小型で歯茎の食べかすを取り除く。
次にワイド型でしっかり歯を磨く。

ワイド型を見ると、
エビスの「ザ・プレミアム61」ではないか。

気づかないで使っていた。
磨きやすいなとは思っていた。

 

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