「捨てる勇気」
8月30日付日経新聞、
「アシックス、野球用品撤退」という記事。
アシックスがグラブやバットなど
野球用品の販売を2025年9月で終了することがわかった。
スパイクなどシューズの販売は継続。
野球用品事業は近年国内中心に展開、
収益性は低かった。
海外販売が多い
主力のランニングシューズなどに注力する。
アシックスは1973年に野球用スパイクに参入。
76年に米ローリングスとライセンス契約を結び、
グラブやバットなどスパイク以外は
「ローリングス」ブランドで製造販売してきた。
その後、
ローリングスとは2012年末に契約を終了。
アシックスブランドに切り替え販売してきた。
現在も米大リーグなど
日米のプロ選手と契約している。
今後はシューズだけの契約に切り替える方針。
アシックスの企業情報によると、
売上高全体の80%以上がシューズで占めている。
その中で陸上用のランニングシューズが全体の50%を占め、
テニスシューズやバレーボールシューズのインドア向けが12%、
オニツカタイガーが10%。
野球用品はほんの数パーセントと思われる。
アシックスの24年3月期の業績は過去最高となり、
1人当りの粗利益は28百万円、
1人当りの経常利益は4.8百万円。
25年3月期も好調で前期を上回っている。
ここで学ぶことは「捨てる勇気」。
業績が良いにも関わらず、
弱点は切り捨てる。
そして「強み」をより強くするため、
経営資源を集中する。
ある会社は直販と卸売の2つの事業があった。
元々その会社は卸売から始まった。
今では直販が売上全体の9割を占め、残りの1割を卸売だった。
卸売の粗利率は数%で手間だけかかった。
社長は思いれもあったが、
ようやく卸売りから撤退した。
おかげで直販に経営資源を
注力できることから生産性が高まった。
小さな会社でも捨てるに捨てられなく、
ずるずる事業を行っているのを見る。
捨てる勇気と決断が必要。
(23年から大谷翔平選手がニューバランスに切り替わったのが原因?)