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「戦略なき経営は、ブラック!?」

ある税理士の話では、
企業の申告をしてわかったことは、
3割が黒字決算、7割が赤字決算だったこと。

コロナの影響で黒字決算が増えたのは学習塾。
子供が学校に行けなかった分、
親が学習塾に通わせた。

また異常気象により好決算になったのは、
車関連、特にタイヤ販売は良かったと。

黒字企業3割、
赤字企業7割は日本全国でも同じ。

厳しい経済環境下の中、
企業は経営改善に取り組み、
業績向上に努力をしている。

経営不振の企業の中に、
「戦略なき経営」を行っている企業が多い。

戦略なき経営は無駄が多いとも言われている。

デイサービス(通所介護)を経営している会社の話。
なぜか赤字を続けている。

経営を学んだマネージャーが中に入ってみると、
スタッフは一生懸命仕事をしているが、
経営方針がなく、更に戦略がないことに気づいた。

各自が良かれと思ったことをやっている。
無駄が多すぎる。
経費が膨らんでいる。

遠方まで送迎している。
スタッフの残業が多くなる。

役所に提出する書類作成を
サービス後に行っている。

各人の作業速度に差がある。
残業が膨らむ。

顧客の数が変動しても
スタッフはMAXの人数を配置している。

営業地域を狭め、
送迎は片道15分以内と決めた。

顧客の人数に合わせて配置を決め、
事務作業を得意な人に専任になってもらい、
人数を増やさず現体制でデイサービスを対応させた。

軽食、飲食、備品代を
新たに徴収するようにした。

粗利益が増え、
経費を抑えることができて、
黒字に転化できるようになってきた。

経営トップが経営方針を打ち出す。
これを解るように書面化する。
仕事の仕組みを作る。
従業員を教育していく。

これらを一貫性を持って実行し続けていくと、
業績は自ずと良くなっていくことの実例。

マネージャーはいう、
「本当に戦略なき経営は無駄が多いことを知った。
このままだったらスタッフは一生懸命仕事をして、
疲弊するだけで、会社は赤字のまま。

もう少しでブラック(企業)になるところだった」。

 

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