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●急拡大はご用心 ●処暑 ●族を類し物を弁ず

「急拡大はご用心」

最近の帝国データバンクの倒産情報で
2件の倒産が目を引いた。

一つは、
イギリスのチョコレート製造会社が
日本市場へ進出を目的に2018年7月に設立。

コロナ禍のなかでも新規出店を重ね、
全国で約30店舗まで拡大し、
2021年6月期は売上高約10億円。
負債総額は約51億円。

急速な店舗展開の一方で、
円安によるイギリスからの輸入コストが増大、
出店するほど損失が拡大、

資金に窮し、
民事再生を申請、現在営業中。

二つ目は、
2013年設立のリハビリ特化型デイサービス会社。

本店を含め直営で11ヶ所、
フランチャイズ方式で約70ヶ所を展開。
売上高約3億円。

急激な事業拡大に伴い
資金面と管理面が追い付かず、
破産申請、負債約9億円。

積極果敢に攻めて、
思うような成果が上がらず、

資金がついていけず、
耐えられなくなり、
経営破綻してしまった。

2件とも売上の規模より
負債額が大きく上回っている。

破綻するのは当然なのかもしれない。

キーワードは
「急速な店舗展開」、
「急激な事業展開」。

地域戦略につながっていく。

2つの会社にとって、
強い店舗、
強い事業所があったのだろうか。

そもそも
強い地域作り、重点地域、
最大範囲という考えを持っていたのだろうか。

とりあえず、
多店化して規模を大きくしようとしただけのように映る。

我々が
この事例から学ぶものとして、

最初にやるべきことは、
規模の拡大を追うのではなく、

競争相手よりも
有利に粗利益が補給される「根拠」を築くこと。

ここの「根拠」は
強い地域作り、一番店作りになる。

まず重点地域を決める。
一号店や最初の事業所を一番店化することになる。

強い地域作り、一番店作りには、
やはり強い商品・サービスを作る必要がある。

それが他社との差別化につながる。
細分化して見つけて育てていく。

多くの企業が失敗するのが
2号店目の出店。

1号店目と離れた場所に出店する。
お互いが競合し合うと考えてしまう。

客層も違ったり、
人の管理もしづらくなる。

小さな会社は、
2号店目は1号店の近場に出店する。

客層も近く、
人の管理や教育がしやすくなる。

重点地域になり、
顧客の密集度が高くなる。

一つ一つ対処する。
各個撃破主義。

 

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