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●強い相手とは戦わない ●高級ブランド ●優れたリーダーの条件

「強い相手とは戦わない」

3月27日~29日付日経新聞、
特集「ビッグBiz解剖」はクボタ。
小さな会社でも大いに参考になる記事。

クボタの建設機械事業が成長している。
けん引役は独自開発の小型建機。

米キャタピラー(売上9兆円)など
大手との正面からの勝負を避け、市場を開拓する。

農機にも共通する小兵ならではの
生き残り戦略が奏功している。

クボタは日本で培った
小型建機のノウハウで旋回性や走破性を高め、
CTL(コンパクト・トラック・ローダー)市場を創出してきた。

クボタが小型建機に集中するのは
歴史的背景がある。

1953年に建機に参入。
大型ショベルなど製品領域を広げたが、
国内メーカーでは後発。

コマツなどの競合がひしめく市場で
シェアが獲得できなかった。

73年に小型建機に集中する方針を打ち出す。
その後も赤字体質だったが、
海外展開で活路を見出す。

農機では国内トップであるが、
世界のトップは米ディア社(売上8兆円)。

農機でもクボタは小型に特化した企業。

当然に農機や建機でも
大型の方が利益は出しやすい。
小型機は出にくいため大手は参入しづらい。

クボタは採算確保が難しい小型機械に特化したから
巨大企業にも飲み込まれていない。

クボタは海外大手と正面からの勝負を避けながら、
新たな需要を開拓する。

小型機の小回りの利く
「強み」を生かせる市場を見つけ、育てていく。

社長曰く、
「地下水脈型で周辺領域を伸ばしていく」、
「既存事業と技術面などでつながりのない『飛び地』には行かない。
知らない領域に入っても、うまくいかない」。

クボタの23年12月期有価証券報告書によると、
売上高3兆200億円、経常利益3,422億円
(世界では大きくない)。

1人当り経常利益5,223千円、
損益余裕率(経常利益÷粗利益×100)39%。
(高収益企業)

参考になる点。
強い競争相手とは(まともには)戦わない。
自社の「強み」を生かす市場を見つけ、開拓する。
「強み」を深掘りして、周辺を広げる。
得意でない事はやらない。

 

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