「小企業、倒産増」
11月16日付日経新聞、
「小企業倒産、昨年36%増」という記事。
2023年の小規模企業の倒産数は
8292件と前年比36%増え、
倒産全体の9割超を占めた。
東京商工リサーチによると、
23年の倒産は前年比35%増の8690件。
全体の95%を従業員20人未満の小規模企業が占めた。
背景にあるのは、
物価高と人手不足。
交渉力が弱く取引先への価格転嫁ができていない。
賃上げ原資に乏しい。
人を集めることも出来ず、
十分な商品やサービスを提供できない。
さらに過大債務で
ゼロゼロ融資の返済がはじまり、資金欠乏。
そして記事は、
「効率経営へ新陳代謝促す」とまとめている。
(価格転嫁が出来、
人に魅力ある企業で、1人当りの粗利益が高く、
経営効率が良く、毎期黒字であれば、小企業でも生き残れる)
会社は粗利益で生きている。
人件費その他の経費、
借入金の返済も粗利益から支払われている。
必要な粗利益が不足すると赤字なる。
それが続くといずれ会社は倒産する。
倒産しないために
必要な粗利益を安定して確保していく必要がある。
自社の決算書で1人当たりの粗利益を出し、
上位同業者と比較してみる(上回っていれば、可)。
自社の年間粗利益から何%が経常利益になるか、計算する
(経常利益÷粗利益×100=10%以上であれば、可。20%以上、良)。
これは「経営効率」を表す。
会社では顧客と接する仕事以外に多くの仕事がある。
お客活動と直接関係のない仕事は
合理化したり、カットして作業量を少なくしないと
経営効率(労働生産性)を高めることはできない。
ここに知恵と創造性が要る。
現在ではIT技術をどう生かすかにかかっている。
建設業では24年問題が間近に迫る。
週6日働いていたのが週5日なる。
1日1.2倍の生産性を高める必要がある。
今までの1日の仕事で2割ほど合理化、
無駄な作業をカットしなければならない。
そうしないと今までの工期は守れない。
普通ならば、
週1日分仕事が足りないから
工期は延びざるを得ない。
そこを生産性を高めることで
工期が以前と変わらなければ(品質も変わらない)、
選ばれる会社になる。
知恵と創造性が未来を切り開く。