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●守成(しゅせい) ●働くなら日本より韓国? ●守成と陰徳

「守成(しゅせい)」

中国の古典に
「貞観政要(じょうがんせいよう)」がある。

これは唐(618~907年)の第二皇帝、
太宗・李世民(りせいみん)とその臣下たちの言行録である。

「創業と守成はどちらが難しいか」という問答がある。

国を興すという大事業と
それを受け継いで事業の基礎を固めることとは、
どちらが大変かという問いを、
太宗と臣下が語り合う。

ある臣下は創業が難しと答え、
ある臣下は守成が難しいと答える。

太宗はどちらの意見も尊重した上で、
今は守成の時期だから、
守成に力を入れていこうと言った。

企業の創業時は、
勢いに乗ってスタートダッシュする能力が必要。

そして事業が軌道に乗り
一定の目標を達成したら、
走るスピードは持久走に切り替わる。
この切り替えやかじ取りが難しい。

ある会社の話。
当初数人で事業を営んでいたが、
ここ数年で業容が拡大して社長含め従業員数は10名になった。

このまま行くと
売上は倍々に成長していくところだった。

売上が伸びるにしたがって、
内部体制が杜撰であることに気づいた。

これは成長ではなく、
ただの膨張である。

売上が上がれば上がるほど、
顧客からクレームが増えてきた。
働くスタッフたちも疲弊してきた。

各人が今までの経験で仕事をしていた。
みんなバラバラだった。

業務の標準化が必要になってきた。
だれでもわかるように業務のフローチャートを作成して、
作業手順書を作る必要がある。

ムダ・ムラをなくして、
労働生産性を高めていく。

そして今後の将来を見据えて
「経営計画書」を作成し、
従業員に会社の考えを浸透していく必要がでてきた。

社長の意識が以前とは大きく変わった。
中小企業から中堅企業を目指すべく脱皮しはじめた。

今期は、守備固め。
あえて売上は追わない。

社内体制、組織をしっかり作りる。
それが出来てから、来期は大いに飛躍する。

「攻め」と「守り」を両方とも得意な社長は少ない。

営業が得意な社長は組織作りや財務が苦手。
もの作りの得意な社長は営業が苦手など。

時代の変化や自社の置かれた状態等で
社長の最優先課題が何か。
今は「攻め」か「守り」か。

 

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