「外から見る」
2月1日付日経新聞、
「スタバが立地別価格」という記事。
スターバックスが立地に応じて
提供メニューの価格を変えると発表。
空港内の店や東京23区の全店など
全国の約3割に相当する店舗が対象。
コーヒーなどの価格を4~6%上げる。
きめ細かな価格設定によって収益向上と
顧客数維持を両立させる。
立地や商圏に合わせ、
コスト負担の重い都心店で
価格を高く設定する。
立地、客層、時間によって
価格は細分化できる。
ある建機レンタル会社は、
顧客の格付を4段階に分けている。
上位からA、B、C、D。
Dクラスの顧客が一番高い設定で順に価格を下げている。
優良顧客Aクラスは一番安い。
一物四価。
印刷のラクスルは
納期日を1営業日から5営業日の5段階の価格を設定。
運送業も距離、重量、商品の内容によって
価格を細分化している。
小さな会社は
自社に置き換えると
どう価格を細分化できるか考える必要がある。
1月31日付日経新聞、
「若者も推せる伝統工芸に」という記事。
伝統工芸の会社が発想の転換や
異業種とコラボして新しい市場を開拓している。
紙コップの外側と内側に漆を塗り、
「漆塗り紙コップ」を開発。
1000回は繰り返し使える。
耐久性が高まり、スポンジで洗っても傷つかない。
1つ1430円から。
アスクルの紙コップは40個入で570円(1個14.25円)。
価格は100倍。
通常の紙コップは1回で使用済み。
これは1000回使用可能。つまり10倍お得。
木桶づくりは
風呂桶がプラスチックに変わり、衰退の一途。
10年前から木製のシャンパンクーラーを主力に育てる。
金属やプラスチックの一般的なシャンパンクーラーに
比べ結露しにくい。
先端がとがった木の葉形のデザインを
気に入って購入する人が多い。
価格は10万円以上。
売上の1/3が海外向け。
新しい商品開発、
新しい客層の掘り起こし、
新しい価格の設定。
同業者の中だけでいると、
新しい発想は生まれない。
外に飛び出すこと。
もしくは日本にいるだけでは
見えないものがかもしれない。
海外に行って、異文化と交流する。
そこに大きなヒントがあるかもしれない。