「効率経営とは」
12月15日付日経新聞、
「記者の目 しまむら復活」という記事。
カジュアル衣料大手、しまむらの業績が好調。
2024年2月期の連結純利益は
3年連続で過去最高になる見通し。
強みは効率経営。
機会損失の防止よりも
品揃えの変化を優先する「売り切れ御免」の戦略を展開。
リピーターの獲得につながるほか、
必要以上の在庫を持たずに済む。
在庫回転日数は23年2月期に31日と
20年2月期から4日短縮。
ファーストリテイリング(61日)、
良品計画(82日)、
アダストリア(33日)、
西松屋チェーン(64日)より短い。
しまむらの効率経営はアパレル業界でも光る。
しまむらをはじめ上記5社を比較してみる。
(在庫、月商の単位:百万円)
2023年 在庫 月商 在庫日数 粗利率 1人り粗利 1人当純利益
しまむら 54,266 51,343 31日 34% 13,962千円 2,527千円
ファースト449,254 230,546 58日 52% 12,575千円 2,759千円
良品計画 133,078 48,451 82日 47% 13,058千円 1,073千円
アダストリ 24,679 20,212 36日 55% 10,684千円 626千円
西松屋チ 30,950 14,127 65日 35% 12,703千円 1,643千円
5社の数字を比較してみると、
売上高粗利益率と一人当たりの生産性に
あまり相関関係はないようだ。
しまむらは粗利益率34%なのに、
1人当たり粗利益、純利益は高い。
アドストリアは粗利益率55%と高いが、
一人当たりの粗利益がしまむらより3百万円ほど少ない、
そのため一人当たりの純利益が2百万円近く低くなっている。
効率経営を調べてみると、
「自社が担う分野での利益の促進を図ることを指す。
効率化とは、同じ一定の時間内で、
より多くの生産や成果を生み出せるように、
工夫することとも言える。
効率化を行えば、
生産性が高まり利益も大きくなるため、
企業にとっては重要な取り組みの一つ」。
小さな会社にとって、
効率経営は、一人当たりの粗利益額を高めること、
そうすると自ずと1人当たりの純利益が多くなる。
(そのためには、何をすべきか考える)