町コン「セミナー」「講義」開催スケジュール

●利は元にあり。元を確保するには ●MRの働き方改革 ●危うき者

「利は元にあり。元を確保するには」

「商売心得帖」(松下幸之助著)の中に
「利は元にあり」がある。

「利益は上手な仕入れから生まれてくる。
まずよい品を仕入れる。
できるだけ有利に適正な値で買う。

そこから利益が生まれる。
よい品物を安定的に供給してくださる仕入先を求め、

その仕入先を、
品物を買ってくれる得意先と
同じように大切にしていくことが肝要。

分かり切ったことかもしれません。
その分かり切ったことが、

実行されていないのが、
今日の実情ではないでしょうか」。

中小の珈琲豆輸入・焙煎・販売会社N社は
スペシャルティコーヒーに特化している。

N社長はわざわざ海外の生産者まで足を運ぶ。

例えば、
リックを背負って、
コロンビアの山の上の農園まで行く。

生産者からは、
「こんな山のてっぺんまで
登ってきてくれるバイヤーなんて、いないよ」と。

世界最高品質賞を取るぐらい農園、
世界のバイヤーとの競争になる。

最初はなんとか少量を買うことができた。

以来7年の付き合いになる。
詰まるところ人間関係。
時間をかけて、信頼と信用を築き上げる。

その人間関係の果実として
最高の珈琲を入荷することができる。

卸売兼小売販売K社長の話。
「自社は商品開発は出来るが、
製造はメーカーからの供給となる。

そのため、
メーカー(職人)の確保が今後大事になる。

業界が低賃金が多いため、
若者が少なく、高齢化している。

問屋、メーカーすべてで
粗利を上げていかなければならない。

また材料に関しても業界は
小ロット対応を拒否されている。
仕入確保するために動いていかなければならない」。

K社の製品はメード・イン・ジャパン
(競争相手は海外生産中心)。

粗利益の高い商品作りを基に、
仕入先(職人)の存続・育成を目指す。

また、ある小売業者は、
主力商品の仕入先工場が廃業になり、
主力商品を失った。

重点商品を変える決断をした。
次の主力商品はメキシコにある。

メキシコに渡り、
伝統的なもの作りの技術を学んだ。

20年近くやっており、
制作過程や流れはわかっている。
今、自分の製品を販売し始めた。

小さな会社の大量生産、薄利多売は時代に合わない。

仕入先と共存共栄していくには、
粗利益を高める商品作りと
それらを購入する客層を開拓する。

 

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