「優秀な人は来ない」
起業して従業員数を50名まで増やしたS社長の話。
S社長の名刺には「代表取締役」と
「社員育成トレーナー」という肩書があります。
S社長は、従業員教育に
年間500万円(@10万円×50人)かけるぐらい教育に熱心です。
従業員の成長が会社の成長と考えています。
しかし一方で冷静に客観的に見ています。
「我々のような中小企業には優秀な人は来ない!」。
では、
優秀な人とはどういう人のことをいうのでしょうか。
「だまっていても、自ら勉強する人。
自分で課題を見つけ、それに向って進む人。
つまり、向上心のある人のこと」。
「多くの中小企業の従業員は、時代がどう変化するか関心がない。
世間から遠ざかっている」。
では、どうすればいいか?
「強制的に勉強させる」。
「会社は何もしないと潰れる。
潰さないためには利益が必要。
利益はお客からの評価。
お客のためになることをする。
お客のためにならないことをすれば、評価されない。
だから利益は『正義』。
赤字は『悪』」。
この1年間は、
全社員にブログ・SNS研修会、
商売繁盛塾などを開催。
毎年、人材の質が劣化してきている。
常に同じ事を言い続けている。
1,000回以上はいう。
この中からスジのいい人を見出していきます。
教育効果=素質×教材の質×回数2
教育しようとしているテーマを
最低限理解するには30回の教育が必要と言われています。
仕事に応用して成果を出すには、
量稽古を積まないと結果はでません。
習慣化するには適度な強制を加えることになります。
S社長が言うとおり、
中小企業には優秀な人材は来ません。
さらに中小企業では
社員教育の制度を作っている会社が少なく、
これが大きな弱点になっています。
S社は、社員教育を継続、
これらの蓄積が社風や企業文化になって、
企業の強さになっていきます。
(社風は1日してならず)