「働き方改革から時間管理を学ぶ」
「働き方改革」という文字を見ない日がない。
職場環境の改善と生産性向上による魅力ある職場をつくり、
人材を確保し、業績向上を図る。
最大の見直しは「長時間労働」の解消。
「働き方改革」の模範企業は味の素
(「味の素 残業ゼロ改革」より)。
年間総実労働時間2000時間前後から
1800時間強へ4年で減らした。
まずは社員の労働実態の把握。
日常業務を「得意先対応」「市場視察」「移動」「資料作成」他、
作業分類(91業務)を分けた。
調査して見えてきたものがあった。
「時間泥棒」のワースト1と2は、
「移動」と「会議」だった。
対策として、
1.移動の工夫、
2.書類処理の簡略化、
3.ネット会議システム、
4.サテライトオフィス。
1人当たり年間20~30時間の会議時間を削減。
トヨタがディラーの販売カイゼンをしたときの話
(「トヨタ物語」より)。
標準作業の策定が必要。
作りながらムダな作業を見つけ、
手直しすると時間は劇的に減少する。
営業マンの仕事を見ると、
お客と接する時間が少ない。
原因は事務の仕事や車の査定に時間を使っている。
接客以外の仕事のムダを切り詰め、
余裕のある接客をするようにした。
すると成約率が上がった。
経費の精算、机上の整理整頓、
事務連絡などの本来の仕事以外を整理整頓、
IT化して、クリエイティブな仕事に充てる時間を長くする。
ムダを切り詰めて定時に仕事を終える。
ドラッカーは成果を上げることとして
「時間管理」を挙げている。
1.何に自分の時間が取られているかを知る。
時間を体系的に管理する。
2.やる必要のない仕事や
成果に結びつかない仕事は切り捨てる。
3.人に任せていい仕事は部下や外注に任せる。
4.時間は大きなかたまりで使えるように調節する。
何事も、最初は現状分析。
何に時間を取られているのか。
従業員研修を行った時、調査してもらうと、
やはり、「移動」と「社内」に多くを取られていた。
どこも同じだと解った。
ここから大きな改善がはじまる。
文明の利器(IT)を活用して時間のムダを省くことが可能になり、
生産性を高めることができる。