「伸びる会社とそうでない会社」
約2500年前、中国の孔子は、
「人間は教育によって良くも悪くもなるが、
それ以前から良い悪いの区別はない」、
また「人間は生まれながらの性質は、個人間に差はない。
その後のしつけ(習慣と教養)で大きな差になる」
と言っている。
先日、私が主催している「戦略社長塾」の
忘年会(マスクをしたまま)を開催した。
コロナ禍でも十数名の経営者が参加していただいた。
各自近況報告をした。
業種もばらばらであり、
コロナの影響を受ける会社もあれば、
全く影響のない会社もある。
みなさん総じて健全経営をされている。
影響を受けていない会社の1社は、
「3年前からランチェスター弱者の戦略を学び始めた。
全く違う会社に生まれ変わった。
当時の年商が3億円。今は6億円。
強い競争相手のところには進出しない。
事前に市場調査をして、強い競争相手がいない、
またはどこも弱い、経営を学んでいない企業のところに進出している。
だから勝つべくして勝っている。
強い競争相手のいる東京に背を向けて
競争相手の弱い地方へ地方へと進んでいる」。
もう1社は、3年前青色吐息の会社で
いつ潰れてもおかしくなかった。
ランチェスター弱者の戦略を学び、
本業の周辺業務に隙間があることに気づいた。
まだ半信半疑だったが、
限られた経営資源(人と資金と時間)をつぎ込んでみた。
3年経った今、新しい市場を作り、一番になった。
本業の大手企業が進出するかに見えたが、
本業の悪い影響を恐れ進出しなかった。
逆に提携を持ち込まれた。
売上は前年度比1.4倍、税前利益は3倍になった。
孔子が言っているように、
最初はどこの社長のレベルも一緒。
経営を学び続け、
実践していくことで大きな差になる。
経営の勉強とは、何か。
経営活動をしていく中、自社と顧客と競争相手の3つがある。
顧客から競争相手よりも自社を選んでもらうことで事業が継続する。
顧客に支持されるもの。
競争相手よりも優れているもの。
それが自社の「強み」。
もしくは「新たな市場」。
これを見つける作業が学び。
その「強み」を伸ばし、一番にする。
学び続ける忍耐力、断行能力。
それらが身につく。
でも源泉は、
社長の情熱・熱意・向上心。