「人間にしかできない仕事」
年間130万人の人が亡くなる社会において、
葬儀や法要で「僧侶派遣サービス」」を利用する人が増えている。
インターネット通販のアマゾンは2015年12月から
「お坊さん便」の取扱いをはじめている。
仏教会は異議を唱えているが、
ユーザーの支持を得て、取扱いは年々増加傾向とのこと。
本来の仏教の役目は、
教えを広め、
人生に直面した問題について解決策を与えることではないか。
現状は、
ただ葬式に行ってお経をあげるだけで、
教えを受けたという実感はない。
人生に悩んでもお坊さんに相談しようとする人はいない。
葬儀社やネット通販の下請けになってもしかたがない。
税理士事務所に特化しているコンサルタントに話を聴いた。
税理士業界も変わっていく。
今の状態でも食べていけるのは2020年まで。
それ以降、経理代行サービス会社が台頭してくる。
スキャニングシステムが発達して、
領収書や伝票をスキャンして自動的に仕訳できるようになってきた。
経理代行サービス会社が申告まで行う。
経理代行サービス会社が顧客に合わせ、
税理士を派遣する。
税理士が下請けになってしまう。
税理士事務所のスタッフの大半が記帳入力作業になっている。
これらが自動化していけば、スタッフはいらなくなる。
ITやAI(人工知能)でできる仕事はそれらに任せることになる。
それでは人間にしかできない仕事をやる。
人間にしかできない仕事とは、
コンサルティングだという。
税理士の顧客は、中小企業の社長が主力。
社長の関心事は、税務・会計よりも経営のこと。
結果の報告より今後のこと。
経営のことを学ぼうと
税理士が戦略社長塾・小岩校、銀座校に通うようになってきた。
2年以上学んでいる税理士は、
社長との会話が税金の話から経営の話に変わったと。
ブッタが出家したのは、4苦(生・老・病・死)を救うため。
お坊さんは、これらを解決するスペシャリストにならなければならない。
税理士は、税務会計のスペシャリストはもちろん、
経営のスペシャリストになる必要がある。
中小企業の社長が付き合って良かったといわれる人になってもらいたい。
(私の仕事がなくなるかも)