「中途求人倍率3倍超」

パーソナルキャリアが発表した
2023年12月の中途採用求人倍率は3.22倍となった。

求人数が増加し、
転職希望者数は減少したため、
求人倍率は上昇。

12月の求人数は、
5カ月連続で増加し過去最高値を更新。

企業の採用スタンスは分かれる傾向がある。

慢性的な人材不足を課題に抱える企業では、
積極的に採用を行う。

一方、
組織力強化や新たな分野に
挑戦するために採用を行う企業では、
自社のニーズに合う人材を見極め慎重に採用する傾向。

ある転職希望者の話。
大学卒業後、
中堅企業本社の人事・採用・教育を6年従事した。

本人は現在の仕事とは違う、
将来物販のバイヤーをやりたかった。

そのため、
物販業の中途採用の面接を受けた。

物販の面接担当者は、
「バイヤーには簡単になれない。
物販の販売をするにしても、終日立ち仕事。

トイレにも行けない時があります。
（前職で事務職されたあたなに）できますか？」と言われた。

本人は、現実を突きつけられた。
（自分のやりたい事は甘い考えだった）

転職エージェントに相談してみると、
「あなたの人事・採用・教育での
職務は十分評価されます。

前職よりいい企業に転職できるでしょう。

しかし、
2～3社会って決まるような考えはしないでください。

30～40社会って1社決まると考える。
転職はそのぐらいエネルギーが必要なんです」。

本人はようやく企業にとっての
自分の価値（得意）を認識するようになった。

やりたい事と得意な事は必ずしも一致しない。
仕事の上ではこれは重要な事。

創業・起業する人で、
得意な事ではなく、
ただやりたい事をやって失敗する人が多々いる。

既存の企業でも、
本業と関係のない（得意でない）事業で
失敗することを散見する。

もう一度、自社の強み、得意な事を認識して、
その中から新しくできる事業を展開してみる。
それが本当のやりたい仕事になる。