「リアルはデジタルの中に組み込まれた」
日経新聞にデータ分析のことが書かれている。
日経はKDDIの位置情報データを活用し、
主な観光周辺の人出を分析した。
JCBカードの購買データに基づく指数によると
6月後半まで回復が続いた居酒屋やファミリーレストラン、
百貨店などの消費が7月前半に再び落ち込んだ。
トレタ社の顧客管理システムを導入する
全国の飲食業1万店のデータによると、
来店客の回復は「ランチ」「住宅立地」「少人数」ほど早かった。
これらのデータは消費者の動向が解り、
企業の経営戦略に活用できる。
データには価値があり、
大手企業はデータ獲得に力を入れている。
コロナ禍によりデジタル化が進んだ。
私のような普通の人間は、
リアル実店舗があり
ネット(デジタル)が補完しているものと思い、
どうネットを活用するかと考えた。
書籍「アフターデジタル」「アフターデジタル2」によると、
人は常時デジタル環境に接続し、
リアル行動を含めたあらゆる行動データが蓄積される。
オフライン(リアル)とオンライン(デジタル)の
主従関係が逆転した世界。
データ獲得の目的は顧客との関係性を深めること。
スポット取引(1度きり)から継続取引(凝り返し買ってもらう)へ、
顧客接点を増やす。
顧客獲得コストは
オンラインよりオフライン(リアル)のほうが安くなった。
そのためネット企業が
リアル店舗の企業を買収することが多くなった。
中国のアリババ、米国のアマゾンなど。
中国のネットで購入する比率は20%、
まだリアルが80%ある。
アリババは80%を狙いにリアル店舗を買収。
アリペイで消費者動向が解るので
店舗を出店計画はほぼほぼ外れない。
日本では、
日経に「楽天・東急、データ新会社」という記事。
ネット通販と実店舗の購入データを
活用する共同出資会社を設立。
オンラインとリアルの垣根はほぼなくなる。
相互に送客し、消費者に新しい体験を提供する。
不動産、交通、生活サービスの総合力で
顧客に今以上のサービスを提供する。
顧客は「今はネット」「今はリアル」と区別をせず、
そのとき一番便利な方法を選ぶ。
確かに私も本はリアルで読む人間だったが、
最近はキンドルも便利であることが解ってきた。
デジタルに組み込まれている前提で
思考していかないといけない。