「ハードワークが会社を発展」
小さな会社は常に苦戦する。
社長は情熱や向上心が必要であると言われる。
その現れが労働時間に反映する。
以前イタリア企業視察をしたとき、
イタリア人経営者がやたら
「パッション(情熱)」ということを言っていた。
それで聞いてみた、
「パッションを証明するとしたら、
どのくらい働いているのか」と。
そうすると「土日も働いている」と。
あのイタリアでもトップは長時間労働する。
カレーのCOCO壱番屋の創業者宗次氏は、
「経営者はいくら長時間労働しても
労働基準監督署から一切指導を受けません。
これは経営者の特権」と。
宗次流の社長実務時間は
年間4,380時間(12時間/日×365日)。
ランチェスター経営では、
社長の実力=仕事時間²×質。
強い商品作りや特定市場で一番を作ることは
多くのエネルギーが必要。
それには仕事時間を拡大しなければならない。
質を高めるには大量の研究時間が必要。
よって業績を良くするには、
まず社長の仕事時間を拡大すること。
つまり長時間。
経営を学び始めた社長は、
「起業したときから長時間(14時間/日)やってきた。
そこは間違っていなかったんだ。
親や周りの人はなんでそんなにまで働くのかと言われた。
私だけなのかと悩んだこともあった。
著名な経営者も長時間労働してたんだ。
安心した」。
ドラッカーは、
「成果を上げる者は仕事からスタートしない。
時間からスタートする。
時間を管理すべく、
時間に対する非生産的な要求を退ける。
そして得られた自由な時間を大きくまとめる」と言っている。
何に自分の時間が取られているかを知り、
残された時間を体系的に管理する。
経営を4,5年勉強した社長は、
多くの時間を取っているルーチンワークは、
手順書を作り、スタッフに移行した。
おかげで自分の時間が作れるようになった。
成果を上げられる自社の強みに力を
集中することができるようになった。
成果を上げるには、
まずは時間を拡大させること。
(やる必要のない仕事、
成果に結びつかない仕事は切り捨てる。
人に任せていい仕事は部下や外注に任せる)。
大きな自由な時間を確保する。
量稽古して「質」を高めていく。
リモートワークなどで働き方が問われている。
基本は時間に対する考え方。